ポジティブ感情も必要だけど、ネガティブ感情も必要というお話

先日、友人とZoom打ち合わせ続きでアレコレ雑談をしていたら、
「このところうまくいかないことばかり・・・」とポツリ。
それから、本人の身に起こった嫌なことを吐露していました。
人生、「嫌なこと」「不安なこと」「耐えられないこと」「許せないこと」
って、多いものです。
気分も落ち込み気味で、ついグチりたくもなります。
ストレスの多い現代、
少しでもそんなネガティブ気分を少なくしたいという気持ちの表れなのでしょう
「ポジティブ心理学」「自己肯定感」「レジリエンス」
などが注目されています。
私も興味津々で、そっち系の心理学も学んでいます。
数年前には通信教育で「ポジティブ心理学」を学びましたが、
その中でこんな画期的な理論があったことを思いだいました。
いわく「ネガティブ感情も人間にとっては大切」という
理論です。
■ 人生で大切なネガティブ感情実は、ネガティブ感情には、人間にとって大切な機能がある、
というのです。
1.後悔(Regret) 反省や成長のきっかけになる機能
例:大事な仕事に遅れて恥ずかしい思いをしたが、
その後、大事な仕事の前日は早く寝るようになり、そのうち朝型生活が身についた。
例:ついかっとなって、相手を怒鳴ってしまった。
その後反省し、感情的にならずに冷静な対応を心掛け、
怒りの感情をコントロールするスキルを勉強した。
つまり、「後悔」というネガティブな感情を実感することで、
自分をふりかえるきっかけになり、そこから気づきが生まれ
やがて学び、成長、向上につながる。
「後悔のない人生に、自己成長はない」という訳です。
2.不安(anxiety)自制や警戒によって身を守る機能
例:大事な交渉を前に不安が募ったので、先輩に相談して入念な準備を行い、
無事に乗り切ることができた。
例:母親が体調を崩し入院した。
これからの介護などを考えると不安になった。
が、もしかの場合を想定して、病院や介護施設のHPをチェックしたり、
資料を取り寄せるなどして、心とお金の準備ができた。
どんな人生にも、日々の生活の中でも不安は生まれてくるものです。
「不安」を感じることによって、警戒心を持つことができたり、
自分を自制したりすることもできる、という訳です。
ちなみにビジネスシーンでは、この不安を
「防衛的悲観主義」と呼び、
仕事のできる人ほど不安を感じるとされています。
不安を感じることで入念な準備に力を注ぎ、
その結果、成功を手に入れることができるという訳です。
「不安」って、なんと自分に役に立つネガティブ感情でしょう!
3.憂鬱(depression)自分が無理していることに気づく機能wo
例:上司との飲み会断れずに憂鬱な気分になっていた。
思い切って欠席したところ気持ちが楽になり、
自分がひどく無理をしていたこと気づいた。
上司に納得してもらえる理由を考え、欠席することにした。
例:仕事を任され、がんばったものの、どうしてもうまくやることができずに
憂鬱になった。
任された仕事に対して自分が無理をしていることに気づいたので、
上司に正直に話したところ楽になり、担当を替えてくてよかった。
確かに、自分が無理をしていることに気づくことは、
今の時代、本当に大切なことです。
仕事に対し、「大変な仕事だけど、おもしろくてやりがいがある」
と思えるうちはいいのですが、
そのうちに憂鬱な気分になっていくこともあります。
「憂鬱だな」と感じたら、
それは無理をしていることにほかならず、
何らかの手を打つサインだと心得ることが大事ですね。
今、憂鬱ではありませんか?
■ おわりにこうしてみてみると、
イヤだなあと感じている「ネガティブ感情」も
自分にとって必要な気持ちであることに気づかされますね。
大切なことは、
今の自分が感じている「ネガティブ感情」を素直にキャッチすること。
自分を見つめる、
自分に向き合うことが、
大切な時代です。
おっと、今の私の「ネガティブ感情」は
「焦り」そして「不安」です。
・・・高じると、夢に形を変えて出てきます・・・怖い
では、どうする?