30代、40代でも発症する認知症
先日、TVで40代で若年性認知症になった男性が紹介されていました。
大変です。
調べてみると、認知症は高齢者の問題だけではなく、
30代や40代の若い人でも発症することがあるというのです。
65歳未満で発症する「若年性認知症」といわれているようです。
そんな先日(2022年9月3日)の日経新聞「カラダづくり」で、
「認知症予防は40代から」という記事がありました。
記事には
「健康な状態から認知症に至るまでには『プレ認知症段階』がある。
まず自分だけが物忘れに気付く「SCD(主観的認知機能低下)」、
次に家族や周囲の人も変化に気づき始める「MCI(軽度認知障害)」だ。
新井院長によると「MCI以前の段階であれば認知症予防は可能」だという」
ということで、記事にはチェックリストが掲載されていました。
ご参考までにご紹介します。
■ 「40代のためのSCD(主観的認知機能低下)チェックリスト」
下記の項目について20〜30代だったころに比べて
「変化」を感じたことが一つでもあれば、
睡眠、運動、飲酒、喫煙などの生活習慣を見直したい。
1.いまやろうとしていたことを忘れることがある
2.同僚や友人など、身近な知り合いの名前を思い出せない
3.以前買ったことを忘れて、同じものを買ってしまうことがある
4.表現したい言葉がすぐに出てこないことがある
5.相手の話を聞き返すことが多くなった
6.先のことを予測したり、計画を立てたりすることが苦手になってきた
7.うっかりミスをすることが多くなった
8.買い物のときのおつりなど、簡単な計算が面倒になってきた
9.別々の作業を同時に行うことがうまくできなくなってきた
10.新しい家電の操作などが覚えられなくなってきた
11.ちょっとしたことで怒ったり、気分が落ち込んだりすることが増えた
12.趣味などにあまり関心がなくなってきた
(出所:アルツクリニック東京「新井平委員長監修の資料を基に作成」
当てはまるものありますか?
私の場合は、いっぱいあります。残念ですが。
たとえば
「1.いまやろうとしていたことを忘れることがある」
2階に用事をしようと登っていったら、何をするか忘れてしまっている、
なんてこと、よくあります。
また、
3.以前買ったことを忘れて、同じものを買ってしまうことがあるも。
これは、書籍です。
知人から紹介された本をAmazonでためらいなく購入。
その後、ふと本棚をみたら、同じものがありました。
トホホ・・・あんまり印象に残っていない本でしたが・・・。
10.新しい家電の操作などが覚えられなくなってきた。
これもアルアルです。
特に、携帯。今年ガラケーからスマホに替えたのですが、まったくわかりません。
自動車の操作も、イマイチです。
11.ちょっとしたことで怒ったり、気分が落ち込んだりすることが増えた。
これもありますね。正直。
怒ることはほとんどありませんが、気分が落ち込むことはあります。
12.趣味などにあまり関心がなくなってきた。
20代、30代のころは、すごく熱心に、
暇さえあれば趣味である洋裁に没頭していました。
が、今では、億劫でミシンを出すことさえ、しません・・・。
趣味だった書道も、ほとんどやっていません。
・・・つうことは、5つも当てはまるぅ・・・
■ さあどうする?
記事には、対処法も掲載されています。
「アルツクリニック東京」の新井院長が
40代にまず取り組んでほしいとするのは生活習慣の見直し。
「運動や食生活の改善は生活習慣病の予防改善など体と心の健康維持にもつながる」
認知トレーニングに関しては
「日々の仕事の中で判断や決断に頭を使っていれば特別なトレーニングは不要」
と助言する。
■ 睡眠と食事がリスクを左右
・生活習慣の中で特に重要なのが睡眠。
「睡眠時間が十分でないと蓄積が進んで、認知症リスクが高まる」(新井院長)。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針」(14年)では、
睡眠時間の目安は45歳では6.5時間、65歳では6時間とされている。
・日々の食生活でもリスク低減はできる。
国立長寿医療研究センターもの忘れセンターの佐治直樹副センター長らは、
脳と腸が免疫細胞や神経回路を介してお互いに密接に影響を及ぼしあうとしている。
(中略)
魚介類、きのこ、大豆、コーヒーなどを含む「現代的な日本食」を多く摂取する人に
認知症が少ないというデータを得られた。
青魚に多く含まれるDHAや大豆に含まれるイソフラボン、
特定のビフィズス菌が認知症リスクを軽減するという研究結果もある。
一方で認知症治療薬の研究開発が世界中で進んでおり
「もはや認知症を恐れる時代ではなく迎え撃つ時代」と新井院長は語る。
■ おわりに
いかがでしたか?
総合すると、20〜30代のころと比べて変化を一つでもあるなら、
1.日々の仕事の中で判断や決断に頭を使う。
2.睡眠時間を十分にとる。目安は45歳では6.5時間、65歳では6時間。
3.腸内環境を整える。
魚介類、きのこ、大豆、コーヒーなどを含む「現代的な日本食」を多く摂取する。
健康的な老後を迎えるためにも、認知症には注意して、生活習慣を見直そう!
ですね。