イノベーションには偶然の発見やひらめき(=セレンディピティ)が必要
PCを整理していたら、ふと興味深い記述を発見。
いわく「セレンディピティ」です。
人生、「セレンディピティ」を意識するのも手だ、と改めて思いました。
■ セレンディピティとはセレンディピティについてはいろいろな解釈があるようです。
そんな中、私が気に入っているのは、
「自分が探しているものを偶然に見つけ出す能力」。
なんだかワクワクしますよね。
他の解釈は、
「予想外のものを発見すること」、
「何かを探しているときに探しているものと別の価値があるものを偶然見つけること」
「なんでもないようなものによって予想外の発見・ひらめきを得ること」
とその能力などなど。
どの解釈が、ピッタリきますか?
さて、
「セレンディピティ」は、
1754年にイギリスの政治家であり小説家のホレス・ウォルポールがつくった造語であり、
彼が子供の頃に読んだ「セレンディップの三人の王子」という童話の主人公が持っていた
「幸運を招き寄せる力」から着想を得ているとのこと。
ホレス・ウォルポール自身も、自分が探している物を見つけ出す探索能力を
「セレンディピティと私が名づけたことも不思議な力によるもの」だ
と友人への手紙に書き記しているようです。
■ セレンディピティを起こすためには?サイエンス分野の人なら、
この「セレンディピティ」はよく耳にしていることでしょう。
一方、文化系のビジネスパーソンとしても、
「セレンディピティ」という能力は身につけたいですねえ。
目前のイロイロな問題に対し、まったく新しい解決策やビジネスモデルが閃くかもしれませんから。
では、その「セレンディピティ」をどう開発するか?
Netには、セレンディピティを発生させるための
3つの要素「Action(行動)、Awareness(気付き)、Acceptance(受容)」
が挙げられていました。
で、私流に解釈しなおすと・・・
・Action(行動)偶然が起こる状況を創造するため、とにかく行動し、数多くの試行錯誤を繰り返すこと。
・Awareness(気付き)Actionを前提として偶然生じた価値に気づくこと、見落とさないこと。
あるいは、身の回りで発生するあらゆる出来事、耳や目に入ってくる情報を見逃さず、
気づきにつなげること、ともいえます。
この力はセレンディピティが起こるかどうかの中核をなすとされています。
・Acceptance(受容)その価値を受け入れること。
発生した事柄はポジティブなものとは限りません。
「ネガティブ」と思える事柄も受け容れることが肝要でしょう。
それがひらめきつながり、成果にもなるのです。
Netには、他の方法も紹介されていました。ご興味のある方は、検索してみてください。
■ 参考「シンクロニシティ」との違いは?セレンディピティとよく比較される言葉が「シンクロニシティ」です。
シンクロニシティとは、心理学者のカール・ユングが提唱した概念で
「意味のある偶然の一致」という意味。
日本語では「共時性」と訳され、
因果関係のない複数の出来事が関連した意味を持ちながら同時に起こる現象のことをいいます。
例えば、ある人に電話をしようとしたらその人から電話がきたとか、
夢で見た出来事が翌日起こったなどです。
ユングは、精神世界と知覚による現象世界との間にあるものとして
シンクロニシティの概念を説明しました。
・・・私はこの「シンクロニシティ」という概念も気に入っていて、信じてもいます。
セレンディピティは「偶然の幸運を手に入れる」という意味で
「能力・成果」の意味も含まれます。
これに対し、シンクロニシティは「意味のある偶然の一致」という「現象」であり、
何かをなすことで得られた成果ではないとされています。
両者の意味は異なるといのが一般論です。
つまり
「セレンディピティ」は、何かを得ようとして努力した結果、偶然、発生するひらめき。
「シンクロニシティ」は、特に何かをすることでもないのに、
自分に意味のある出来事が発生する。
ということでしょうか。
■ おわりに「セレンディピティは棚から牡丹餅(ぼたもち)のように
単なる偶然で手に入る幸運ではない」
といわれています。
ノーベル化学賞の受賞者の言葉にも
「何もやらない人にはセレンディピティが起こらない。
一生懸命に真剣に新しいものを見つけようと行動している人には顔を出す」
というものがあります。
日々の知識や経験の積み重ねや積極的に行動することによって、
自分が探しているものを偶然に見つけ出せる、
ということですね。
すべてが混迷の今、まさに自身の「セレンディピティ」を研ぎ澄まし、
新しい価値を生み出すチャンスを手に入れようではありませんか!!
ところで、今手に入れたいチャンスってなに?