「思い込み」に気づこう
最近、人の悪い癖のひとつ「思い込み」についてアレコレ考えています。
人間には思い込みがつきものですね。
年をとり、良い経験や良くない経験を重ねると、
それによって思い込みも多くなるというもの。
「いやいや自分には思い込みはないよ」という方に、
こんなお話をご紹介します。
少し前にもUPしたものです。
覚えていますか?
■ フロントガラスのお話
ある男が妻と自家用車で旅に出かけ、ガソリンスタンドに立ち寄った。
店員がフロントガラスを拭き終ると、
男は「まだ汚いから、もっときれいに拭いてくれ」と言った。
店員が再びフロントガラスを拭いて料金を請求したところ、
「まだ汚い。キミはフロントガラスの拭き方も知らないのか?」
と腹を立てた。
すると助手席に座っていた妻が夫のメガネを取って、ティッシュで拭いた。
夫はふたたびメガネをかけると、
フロントガラスがきれいになっていることに気づいた。
(さて)
あなたは、世の中をながめるとき、どんなメガネをかけて見ているだろうか?
朝起きたとき
「やれやれ、今日もまた嫌な一日になりそうだ」と考えるか、
「さあ、これから素晴らしい一日がはじまるぞ」と考えるか、どちらだろう?
一日の見通しが「悲観的」だと不愉快な一日を経験する結果になりやすい。
「楽観的」な見通しをもっていると、愉快な一日に過ごせる可能性が高くなる。
悲観的な思考で心の中がイッパイになっていると、
ネガティブな人や環境を引き寄せるが、
楽天的な思考で心の中を満たすと、ポジティブな人や環境を引き寄せる。
どちらの思考も驚異的な正確さで現実になる。
出典「The Golden rules of Growth(邦題:自分を磨く法)」
アレクサンダー・ロックハート著 discover出版
何度読んでも、考えさせられます。
曇ったメガネで観ていると、見えない、わからないことがありますね。
■ おわりに
自分では気づいていないけれど、
実は「曇ったメガネ」をかけていて、
つまり自分の思い込みのフィルターを通して
世の中、特に他者を見ている、のでは?
それは、思い込みであり、偏見であるといえます。
たとえば、
最近の若手社員は〜〜だ。だから使いづらい。
あるいは、
年配の部下は〜〜だ。だから使いづらい。
課長(会社)の言うことは絶対だ。だから黙って従うべき。
自分は、〜〜は経験ないし、できない。だからやりたくない。
自分はもう年だから、新しいことには挑戦したくない。
だから〜〜は勘弁してほしい。
○○さんはもう年だから、融通が利かない。
だから新しいことを任せるのはやめよう・
部下の○○さんは、正論で論破してくる。
話がややこしくなるので黙って見過ごそう。
などなど。
私たちは
もしかして、
曇ったメガネをかけ、相手を、周りを、環境を、世界を、
そして自分自身を、
見ているのかもしれません。
今日は、自分のメガネをちょっと磨いてみませんか?
あるいは、自分のメガネをはずして周囲の人たちを観察してみませんか?
すると、まったく違った景色が見えるかも!
新しい発見もあるかもしれません。
2月も終盤です。
やり残しのないように、一日一日をすごしましょう。