2021年06月08日

身近な人の不調に気づく



ゲートキーパーという役割も大切


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最近、
「実は、あの頃『うつ』だった」とか、
「つらい思いをして落ち込んでいたことがあった」
という話をよく耳にします。

誰しも、苦しいとき、落ち込みが激しいとき、
さらにはなにもやる気が起きないときなど、辛い時期ってあるものです。

とくにコロナ禍、自分を取り巻く環境の変化に自分がついていけないことや、
不安がつのることも多いものです。

そんなとき、周りの誰かが優しい言葉をかけてくれたら、
あるいは身近な人が優しく寄り添ってくれたら、
心が救われることもあるかもしれません。

そこで、職場のリーダーに求められる役割が「ゲートキーパー」です。

・・・少し長くなりますが、ご容赦くださいね。


■ ゲートキーパーとは

「ゲートキーパー」とは門番のこと。

厚生労働省では、ゲートキーパーを「命の門番」と称し、
自殺対策の啓もう活動の一環として推奨しています。
研修もあるようです。

厚労省のHPから引用します。

具体的には、
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、
必要な支援につなげ、見守る人のこと。

悩みを抱えた人は、「人に悩みを言えない」、
「どこに相談に行ったらよいかわからない」、
「どのように解決したらよいかわからない」等の状況に陥ることがある。

周囲が悩みを抱えた人を支援するために、
周囲の人々がゲートキーパーとして活動することが必要としている。


■ ゲートキーパーの役割(流れ)

1.気づく:家族や仲間の変化に気づいて、声をかける
2.傾聴する:本人の気持ちを尊重し、耳を傾ける
3.つなぐ:早めに専門家に相談するように促す
4.見守る:温かく寄り添いながら、じっくりと見守る


■ ゲートキーパーとしての心得

以下も厚労省の文章を引用します。

悩みを抱える人の周囲の人は、誰でもゲートキーパーの役割を担っています。
そこで、ゲートキーパーとしての心得をご紹介します。

1.自ら相手とかかわるための心の準備をする
「今から相手の話を聴く」という心の準備をすることが大切です。
心の準備ができていないと、相手の話に動揺したり、
拒絶してしまうといった不適切な対応になる場合も少なくありません。
自ら相手とかかわるための心の準備をしましょう。

2.温かみのある対応をする
悩みを抱えている人は、労や辛い状況に陥っているため、
穏やかで温かみのある対応が原則です。
温かみのある対応は困難を抱えている人の大きな支援になります。
温かい雰囲気をつくるために、
表情や視線などの非言語的なコミュニケーションにも配慮しましょう。

3.真剣に聴いているという姿勢を相手に伝える
相手にしっかりと向き合い、相手の話にゆっくり相づちを打つなどして、
こちらが真剣に聴いているという姿勢が相手に伝わることが大切です。
相手は支援者(聴き手)の聴く姿勢により、悩みを話すことが促され、
安心して悩みを話すことができるようになります。
ていねいな対応をすると、相手の話の展開もよい方向に変わってくる場合もあります。

※悪い対応
イライラして貧乏ゆすり、腕組み、そっぽを向く、時計を見る、
ため息をつく、目があわせない。

4.相手の話を聴く
最初に話を聴く場合には、
相手が体験したことや考えていること、感じていることを十分に聴きましょう。

正しいかどうか、良いか悪いかを判断したり、批判や否定はしないようにします。

「話を聴くだけでは何もならない」と感じる支援者(聴き手)もいますが、
傾聴は危機にある人への最大の支援です。
アドバイスや指示をせずに、
「話を聴いてもらうだけで安心した」という方も多いものです。

相談の場面では、聴き手である自分が理解できない話が出ることもあります。
しかしそのような場面でも、否定せずしっかりと受け止め、
聴くことが大切です。

どんな状況でも受け止めてくれるということは、
相手にとって安心感や信頼感につながり、
この人になら話してもいいと思ってもらえるようになるでしょう。

5.ねぎらう
話をしてくれること、苦しんでいる気持ちを打ち明けてくれたことを
ねぎらいます。
たとえ本人の失敗から至った困難でも、
これまで苦労してきたことをねぎらうことが大切です。

<ねぎらいの例>
・「お話をしてくださってありがとうございます」
 「今までよくやってこられましたね」
 「さぞかしお辛かったでしょう」とねぎらう言葉をかける
・「あなたはとてもがんばっていますよね」と、
  あなた(YOU)メッセージで伝える。
・「あなたががんばってくれるので、私はとても嬉しいです」と
  私(I)メッセージで伝える。
・「みんなが良くやってくれているよね、と言っていましたよ」などと
  私たち(WE)メッセージで伝えること。

これらのねぎらいの対応で、自分を認められたと感じることも多いものです。

6.心配していることを伝える
悩んでいる状況を無視せずに、
相手の状況を心配していることを伝えましょう。
元気のない様子に気づいたら、「最近どう?」「大丈夫?」などと声を掛けることや、
「心配していたんですよ」と伝えることで、
相手も気にかけてくれていた、見守ってくれる人がそばいたんだ、
ということがわかり、安心感につながります。

7.わかりやすく、かつゆっくりと話をする
悩んでいる人はいろいろな感情が沸き起こるため、
一度にまくしたてるような話をすることもあります。

聴き手はその内容が理解できず、受け止められない場合もあるでしょう。

どのような場合でも、穏やかな態度で、
普段話すスピードの半分くらいのつもりで話すことが大切です。

また、相手の反応を見ながら、一言ひとこと話すことも必要です。

8.一緒に考えることが支援
一人で悩みを抱えている人は、孤独感や絶望感を感じているため、
支援者が話をよく聴き、一緒に悩み、考えること自体が支援になります。

支援者の中で、「自分は支援など何もできない」という声もありますが、
一緒に考えてくれる人がいる自体、孤立を防ぎ安心を与えます。

9.準備やスキルアップも大切
日頃から「傾聴姿勢」や「承認姿勢」を意識して身につけておきましょう。
いざ対応する、という場面で役立ちます。

また、新聞等の最新情報に関心を払っていると、
問題解決に役立つ情報を得られる場合もあります。

スキルアップの研修を受けることも役立ちます。

10.自分が相談にのって困ったときの「つなぎ先」を知っておく
全ての問題を解決できる支援者はいません。
どこに相談したらよいか、企業や地域の相談窓口等を事前に確認しておくことも
必要です。

11.ゲートキーパー自身の健康管理、悩み相談も大切
支援者自身が安心して暮らしていることも大切です。
また、日頃から健康面にも注意を払いましょう。
休養や日頃のストレス対処も大切です。
自らが困ったときには信頼できる人に相談しましょう。


■ おわりに

すでに、ゲートキーパーのような役割を担っている人も多いようです。

自然にゲートキーパー的な態度が身についている人ですね。

身近な人の異変や不調に気づいたら、まずは優しく声をかける。
そして話をじっくり聴く。

そんな人がすべての職場にいることが求められますよね。

ストレスが、増える一方の日々ですから。



posted by suzumura at 14:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり
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