2021年06月04日

再考「スキルマップ」



人材育成と業務運営に必須の「スキルマップ」


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新人教育には、いまでもOJT(職場内訓練)が一般的とされています。

特に新入社員が配属されてきた場合、形式がどうであれ、
直属の上司や先輩が、新入社員に仕事を与え
その仕事を通して必要な知識・技術・態度などを指導し習得させています。

OJT運営には「スキルマップ」が前提であり、
多くの職場ですでに様々なタイプのスキルマップが作成されていることでしょう。

特に製造業では必須のフレームですね。

今日は、人材育成や業務管理に有効なフレームワーク「スキルマップ」を
おさらいしましょう。


■ スキルマップとは

スキルマップとは、
「業務遂行に必要なスキルを洗い出し、一覧にした表。
従業員ごとに持っているスキルを洗い出し、見える化することができる」


従業員の能力開発、部署のスキル管理、効率的な人材育成にも役立ちます。


■ スキルマップの目的

スキルマップを運用する場合、
目的を明確にし、メンバー全員と共有することが必要かつ効果的です。

1.組織内のスキル可視化
2.組織単位での人材育成
3.従業員のモチベーション工場


1.組織内のスキル可視化
部門やグループ単位でスキルマップを作成することで、
経営者や管理者は、
組織内にどのようなスキルを持った人が何人いるのかなど、
人材やスキルの状況を可視化し、一覧にて把握することがでる。

これにより、組織内で現在または将来的に不足するスキルを明確にし、
組織としてどのようなスキルを強化し、補充していくべきかが明らかになる。

2.組織単位での人材育成
スキルマップを用いると、
従業員一人ひとりのスキルがどのレベルなのかが一目瞭然になる。

従業員のスキルごとのレベル状況が明確になるので、
個人毎の教育計画を立てて、
人材育成を図るためのツールとして活用できる。

3.メンバーのモチベーション向上
スキルマップをメンバーと共有することによって、
メンバーの成長意欲やモチベーションの向上が期待できる。
<例>
・自分に求められているスキル要件が明確になる。
・自分のスキルの現状が視覚的に明示されることで、
 スキル向上への達成意欲が湧く。
・他のメンバーのスキルの保有状況を見られるようにすると、
 競争心を刺激する。

スキルマップのメンバーとの共有は、
職場の壁に張り出したり、個別面談の際に見せたりするといった方法が
よく使われています。


■ スキルマップの作成方法

スキルマップは、構造的にはすごくシンプルで、
netにもテンプレートがたくさん出ています。
自職場にあったものにアレンジするといいでしょう。

<スキルマップ基本形>
横軸にスキル項目、縦軸にメンバー名を記載した一覧表を作成し、
スキル名と名前が交わるマス目に、
そのメンバーの持っているスキルレベルを記入する。

スキルレベルは、単に○×(できる・できない)の場合もあれば、
次のように1〜4といった数字のレベルで管理することもある。
組織メンバーが納得のいく評価レベルにしよう。

また、育成計画がある場合は、背景色を変える等、印をつけて管理する。

<レベル基準>
レベル4・・・人に指導ができる
レベル3・・・単独でできる
レベル2・・・サポートがあればできる
レベル1・・・できない


■ スキルマップの有効活用のポイント

1.スキルマップを定期的に更新する
マニュアルや業務手順書、作業標準書などと同様、
スキルマップも定期的に更新する必要があります。

業務内容や社内の組織構造が変化すれば、
必要なスキルも変わっていきます。

半年ごと、もしくは人員配置が変わったタイミングなどで
定期的に内容を見直すことをお勧めします。

2.評価後のアクションを決める
当然ではありますが、どんなツールも作成するだけでは効果がありません。

スキルマップで評価した後は、基準に満たなかったスキルレベルを
上げるための取り組みが必要です。
複数名が同じスキルに課題を抱えている場合はセミナーや勉強会を開催する、
個別に足らないスキルは目標管理をするなど、
評価の結果に合わせて適切な施策を検討するといいでしょう。


■おわりに

スキルマップは製造業のみならず、事務部門でも営業部隊でも活用できます。
以前、保険会社で業務の平準化とメンバーのスキルアップ、重点育成のために、
作成した経験があります。

なお、上記ポイントにあるように、
スキルマップも定期的に更新する必要があります。

特に、今回のコロナ禍で、
さまざまな業務や作業内容の変更が余儀なくされました。

マニュアルなども同様ですが、ここで、スキルマップを改めて更新し、
最新版にすると同時に、部署内メンバーのスキルを再確認し、
人材育成、キャリア開発、モチベーション向上につなげてみなせんか?



posted by suzumura at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり
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