2020年01月08日

原監督「君臨型」リーダーとは?


学生の状態に応じてリーダータイプを変更した原監督


2019124残.JPG


お正月の箱根駅伝で優勝した青学の原監督、すばらしい!!
今年は、箱根駅伝のすべてですごかったですねえ。
何度見ても(TV番組で)感動します。

原監督はその後のTV出演などで、「君臨型でやった」
発言されています。

リーダー像やリーダーシップ論については、
昔からさまざまな理論が発表されています。
そして現代も新しいリーダーシップ理論が
次々に提示されてきています。

そこで、原監督の「君臨型」をふまえ、
基本的なリーダー像を確認してみましょう。


■ レヴィンの3つのリーダーシップ類型

米国心理学者「クルト・レヴィン」は、
1939年リーダーシップのタイプを
「専制型・放任型・民主型」の3つに分類した。

レヴィンは、民主型リーダーシップが、
作業の質・作業意欲・有効な行動等の点で最も有効である、
と結論づけている。

すごく昔のことですね。
太古の昔から、どのように部下を束ねるか?
どのようにリーダーシップをとるのか?
どういうリーダーになったら組織はうまくいくのか?
など、大きなテーマだったのですね。

レヴィンの3つのタイプのリーダーシップタイプは、
古くからの有名な理論で、ご存知の方も多いでしょう。

私も初めての外部研修に参加をした30年程前に教えられ、
ずっと覚えています。


■ 専制型リーダーシップ

・リーダー中心型であらゆる決定はリーダーが行う。
・仕事の細部にまで口を出し、指示命令に従うことを要求する。

<効果的な状況>
・集団・メンバーが未熟で安定していない状態
・緊急に意思決定を下す必要がある状況

<デメリット>
部下は自分で考える能力が身につきにくく、
離職率も高いとされている。

・・・まさに、この「専制型」が原監督の「君臨型」だと思います。
効果的な状況から考えても、
原監督がいう「ダメダメ4年生」が対象だったことから、
納得できますね。


■ 放任型リーダーシップ

・メンバー中心で、あらゆる決定はメンバー個々に任せられる。
・リーダーは、仕事の割り当て手順などに口出しはしない。
・メンバーの行動に関与しない。
・リーダーはメンバーの一員として最小限しか参加しない。

<効果的な状況>
・メンバーや集団のレベルが高い専門家集団
・研究開発部門、クリエイティブ部門、コンサルティングなど

<デメリット>
業績にもメンバーにも無関心と映り、
士気の低下、リーダーへの信頼感低下、チームワーク低下を招く。


■ 民主型リーダーシップ

・リーダー・メンバー共に参画し、
 あらゆる決定は話し合って結論を出す。
・仕事の割り当て、手順も、リーダーは助言するものの、
 多くは集団討議で決定する。

<効果的な状況>
・通常の業務において最も望ましいタイプとされている。
・メンバーの能力がある程度確保され、
 メンバーの自主性、自立性を尊重したい場合。
・賛同やコンセンサスを得たいとき、メンバーから提案を得たいときに有効。

<デメリット>
話し合いに時間がかかる、責任の所在が不明確になるといった
欠点がある。


■ おわりに

リーダー像は、時代の変遷によってさまざまに変化、進化してきています。

今は、
「変革型リーダー」
(変革を実現するために、リーダーはビジョンを掲げて共有し、
部下の能力を引き出して組織学習を促進する)

「サーバント・リーダーシップ」
(リーダーとは、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである、
という実践哲学のもとに発揮される)
などが有名ですね。

いずれにしても、
部下やチーム、外部環境などの様々要因によって、
適切なリーダーシップをとることが必要でしょう。

原監督もこれまでは、
学生に任せる「民主型リーダー」だったと推測します。
その理由は、
学生たちの自主性を重んじ、かつ学生の意識や能力が高かったからでしょう。

今年度の4年生に対し、思い切って、
これまで自分が否定してきた「君臨型」を実践するとは、
すばらしいと思います。

なんだか、講演が聞きたくなってきました。

さあ、あなたの今のチーム、メンバーはどのような状況でしょうか?

その状況に対し、どういったリーダー型で臨めばいいと思いますか?

新年です。
新たなリーダー型を発揮してもいいかもしれません。
もちろん、その理由と目的を伝え、共有することも必要ですね。
でないと、部下たちは驚いたり、とまどってしまいますから。
posted by suzumura at 07:25| Comment(0) | TrackBack(0) | リーダーシップ
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