2019年10月04日

マズローの5段階欲求説と人事制度


マズローの5段階欲求説に対応する人事制度を考えてみる

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米国の心理学者「アブラハム・マズロー」の
有名な「5段階欲求説」。

マネジャー、リーダーにとって、
人間の欲求、つまり部下の欲求を理解するための基本的な知識、
といえます。

その5段階欲求を満たすため、「制度面」について
考えてみましょう。

ちなみに「5段階欲求説」とは。

人間の欲求は5段階に分けられ、
一番下の基本的な「生理的欲求」から始まり、
それが満たされると次への欲求が高まり、
最後は「自己実現欲求」にたどり着く
という説です。

5階層のピラミッドに表現されていて、
ご覧になった方も多いと思います。

5つの欲求を満たすであろう制度とは?


■ 第1段階:生理的欲求

生理的欲求とは「生きるために必要な最低限のもの」
を求める欲求です。

最近は、この生理的欲求を阻害する例として、
「ブラック企業」が取り上げられていますね。
長時間労働が続く、休憩が取れない、残業代が払われない、
低賃金など。
こういった状況では生理的欲求は満たされません。

・生理的欲求を満たす制
「最低賃金の保障」「労働時間の短縮」「休憩時間の保障」
「休日日数の保障」など。
基本的には、労働基準法などの法律で定められている内容を
満たしていることです。


■ 第2段階:安全欲求

安全欲求とは「危険を回避したい、
安心安全な場に身を置きたい」という欲求です。

・安全欲求を満たす制度
まずは「雇用の保障」でしょう。
正社員への登用や、雇用期間の明示が必要です。

他には、
「安全衛生管理体制の充実」「定年延長」「再雇用制度」
「年次有給休暇の完全取得援助」「健康診断」
「リフレッシュ休暇」など、各種休暇の増設など。

最近は、さまざまな休暇制度が導入されたり、
有給休暇取得のための強制的な制度もあり、
休暇をとれる環境が整ってきています。

これらも、法律に基づいた制度が必要です。


■ 第3段階:社会的欲求

社会的欲求とは「会社や家族や仲間に属したい。関わりたい」
という欲求で「所属の欲求」ともいわれています。

・社会的欲求を満たす制度
「社内報」「社内旅行」「レクリエーション」「社内運動会」
「各種ハラスメント対策」
「1ON1ミーティング」

社会的欲求は「大切に思われたい。無視されたくない」など
仲間意識やマインド面の強い欲求です。

最近は時間外活動を奨励して、
仲間意識を高めている企業も多いですね。


■ 第4段階:承認欲求

承認欲求とは、「仲間から価値ある存在として認められたい」
という欲求です。

・承認欲求を満たす制度
「人事考課制度」「自己申告制」「社内公募制」「表彰制度」

*上司は部下の「所属の欲求」と「承認の欲求」を満たすことが
必要です。
制度で安心するのではなく、積極的に関わりを持つことです。


■ 第5段階:自己実現欲求

自己実現欲求とは、「理想とする自分になりたい」という欲求です。
たとえば「自分の能力を発揮して創造的活動をしたい」など
「無償性(報酬などの見返りを求めていないこと)」もあります。

・自己実現欲求を満たす制度
「充実した教育・研修制度」
「ワークライフバランス=プライベートで自由に使える時間がある」
「ボランティア活動の推奨」

転職やリストラがある程度浸透してきた今では
あまり通用しなくなった制度に「キャリアパス」という制度も
あります。

キャリアパスとは、職位や職務に就任するために
必要な業務経験とその順序、配置異動のルートの総称で、
キャリアアップの道筋といえます。

つまり、
「自社において、どのような仕事をどれくらいの期間経験し、
どの程度能力が身につくとどのポストに就けるのかを
明確化したもの」です。

今の流動的な雇用環境の中では、やや古いともいえますが、
この「キャリアパス」を明確にしている企業は
少ないと言えるのではないでしょうか。


■ まとめ

多くの企業では、制度、規則が整っており
社員の「マズローの5つの欲求」を満たすことができているでしょう。

しかし、制度がしっかりしていても、
日頃の上司の対応によって、
部下は欲求不満に陥るかもしれません。

部下の仕事における欲求を理解し、
援助することが必要です。



posted by suzumura at 06:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり
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