やっぱり笑顔ってすごい!
先週の大相撲夏場所で優勝した「大の里関」。
久々の日本人横綱誕生で、沸いていますね。
今後の活躍が楽しみです。
彼の優勝パレードでの旗手は、師匠の二所ノ関親方の弟弟子にあたる小結高安が務めていました。
笑顔で大の里関を支えているように見えました。
本当に笑顔が良かった。
印象的でした。
高安関の人柄が垣間見えたように感じます。
「笑顔っていい」と改めて思いました。
そこで、今日のテーマは「笑顔」。
その笑顔の効能を考えてみます。
■ 非言語コミュニケーションの代表格「笑顔」このブログでも何度も紹介しており、
私が担当する「コミュニケーション講座」でも、
最初に説明するのが、コミュニケーション3つのチャンネルです。
対面でのコミュニケーションには、3つのチャンネルがあり、
話の内容のみならず、準言語と非言語が大きく影響を与える、
というのが、「アルバート・メラビアン先生」の有名な「メラビアンの法則」です。
@言 語・・・話の内容
A準言語・・・話し方、声の大きさなど
B非言語・・・顔の表情、態度など
メラビアンの法則では、話の内容(言語)は、たった7%しか伝わらず、
話し方や表情、態度が合計90%以上の影響を与えるとしています。
話しの内容も大切ですが、声の大きさ、抑揚、
そして表情や態度もその場にふさわしいものであることが重要です。
例えば、声が小さすぎる場合は、自信のなさ、関心のなさを与えてしまい、
無表情や不愛想、不機嫌な態度、表情の場合は敬遠されがちです。
そこで、相手に良い印象を与えるコツはずばり「笑顔」。
笑顔には、相手のみならず、自分自身にもよい影響を与えます。
それでは、笑顔の効能をみていきましょう。
■ 笑顔の効能1. 相手や周囲に好印象を与える。一般的に、笑顔の人に対して多くの人は良い印象を持ちます。
明るい、前向き、優しそう、話しやすそう、人柄がいい、安心できる等などなど。
特に初対面の人と話す場合、笑顔を意識するといいでしょう。
私自身、研修などでスタート時に、緊張している受講者に対し、
めいっぱいの笑顔や穏やかな笑顔を心がけ、時にはユーモアで場を和ますこともしています。
新入社員に対しても、できるだけ笑顔で対応すると相手の緊張感もほぐれるといいうものです。
2.コミュニケーションがスムーズになる。笑顔で話すことで、双方のコミュニケーションもスムーズになっていきます。
こちらが笑顔で話していると、相手の気分も良くなる効果があると言われています。
そのため、安心して笑顔で話すようになり、
その結果、意思疎通、つまりコミュニケーションがスムーズになっていきます。
なお、コミュニケーションで大事なことは、笑顔が多いということだけではなく、
笑顔の“キャッチボール”ができているかどうかです。
ただむやみに笑っていればいいのではなく、笑顔のタイミングが噛み合っているか、も大切です。
笑顔の大切さは、販売業の人だけでなく、営業や商談、プレゼン、お見合い、面接などにも言えます。
笑顔は人生をよりよくする、最大のコミュニケーション術と言えるでしょう。
3.笑顔は周りに伝染する。人は無意識のうちに人の顔に敏感に反応していると言われています。
例えば、
赤ちゃんが人の顔をジーッと見つめるのもそのため。
かわいい赤ちゃんに見つめられると、こちらも笑顔がこぼれます。
赤ちゃんは特に笑顔に反応するので、その顔が笑ってくれるとさらにうれしい気分になります。
これと同じ作用が、大人同士でも当てはまります。
笑顔の人に出会うと、自然と笑顔になります。
つまり、笑顔は人から人へと伝染するのです。
「あの人の笑顔を見ると、自分も笑顔になってよい気分になる」。
笑顔は循環し、増幅していくものなのですね!!
4.免疫力がアップする。ここからは、笑顔が自分自身に与える影響を見ていきます。
笑いや笑顔には、ナチュラルキラー細胞という免疫細胞を活性化させ、
免疫力をアップする効果があると言われています。
既に、病気の予防に生かす取り組みも広がっているとか。
笑えるテレビ番組や映画を観るなどして、ひとりで笑っていても効果的なのです。
また、つくり笑いでも、口角をあげて微笑んでいるだけで、
表情筋の動きは脳に伝わるので、
ひとりで過ごす時間に免疫力を高めることができるといいます。
以前から、老化防止には笑顔が大切と言われてきましたね。
人と笑顔で向き合うことでも、お互いの免疫力がアップするようです。
にっこり笑顔で挨拶を交わすだけでいいのです。
ということで、むっつりと無表情でいるのは、せっかくの免疫力を高める機会を逃している、
ともいえそうです。
笑顔を絶やさずにいることが、健康や命を守ることに繋がるといっても過言ではありません。
・・・私はこの説を以前から信じていて、笑顔でいるようにしていす。
5.最強のエイジングケアになる。ホンモノの笑顔には、顔のリフトアップ効果が期待できる、と言われています。
笑顔になると、目尻が下がり、口角と頬が引き上がっていきます。
笑顔が素敵な人は、表情筋の動きがスムーズです。
つまり筋肉がきちんと使えていて、笑顔によって鍛えられているということです。
反対に表情筋が硬く動きにくいという人は、どうしても笑顔もぎこちなくなります。
嫌な気分に陥っていると、自然に口角も下がり、たるみも出てくるでしょう。
すると、見た目は、いわゆる老け顔になってしまいます。
笑顔でいること、大切ですね。
6.表情筋が刺激を受け、ポジティブな気持ちになる。笑顔になることで顔の表情筋が刺激を受け、
それが脳にフィードバックされると、ポジティブな感情が生まれます。
アメリカの心理学者トムキンス氏が発表した「顔面フィードバック仮説」です。
「笑顔を浮かべていると脳が楽しいと勘違いしてポジティブな思考になりやすくなる。
反対に、しかめっ面をしているとポジティブな気持ちにはなりにくい」
ようです。
7.幸福度がアップする。笑顔が素敵な人をみると
「あの人は、きっと幸せだからあんなに素敵な笑顔なのだろう」
と思うでしょう。
しかし、実は「笑顔が素敵だから、幸せになっている」ということのようです。
笑顔の人は気持ちがポジティブなのでポジティブな発言が多くなります。
さらに笑うことで脳がオキシトシンを分泌し、
自分だけでなく相手も幸福度が高まることになります。
すると、信頼関係を築いたり、助け合あうことが円滑になります。
こうした要素が絡み合って、自分に幸せが返ってくるという訳です。
「笑う門には福来る」ということわざもありますね。
笑顔が文字通り幸せを呼び込んでいるのでしょうね。
■ おわりにどうでしたか?笑顔の効能、いっぱいありますね。
笑顔は他者ばかりでなく自分自身を幸福にする力があるようです。
とはいっても、時と場合によって、笑顔が逆効果に働く場合もあります。
そこら辺をわきまえた上で、笑顔のある生活にしたいですね。
あなたの時折の笑顔が、部下の心をほぐすかも・・・。