フィードバック、していますか?
今、部下育成における「フィードバック」の重要さが注目されています。
さらには「フィードバックなき職場では若手社員が育つことはない。」とさえ、
言われるようになってきました。
実践されている方も多いと思いますが、
今日は、部下育成に必須の手法「フィードバック」について考えてみましょう。
■フィードバックとはビジネスにおける「フィードバック」とは、
相手の行動や態度、成果に対して評価や改善点を伝え、軌道修正や成長を促し、
より良い結果に導くための手法です。
最近は面談などの場面で、部下に対して行われることが多くなってきました。
フィードバックはもともと制御工学で使われている用語で、
出力結果を入力側に戻し、出力値が目標値に一致するように調整することをいいます。
このことから、求める結果とのずれを生んでいる原因を行動側に戻すことを、
「フィードバックする」と表現するようになりました。
■ フィードバックの目的職場におけるフィードバックの重要な目的は、部下の成長を促すことです。
上司にありがちなのが、
部下の問題行動が目についたとき「指摘して改善させなければ」と思い、
「部下の問題点を指摘すること」のみに集中してしまうことです。
しかし、問題点だけを頭に置いたフィードバックでは、
相手の尊厳を傷つけてしまう可能性があり、改善に結びつかないばかりか、
部下との信頼関係が損なわれる場合もあります。
そこで、フィードバックを部下の成長につなげるには、適切な方法で行うことが重要です。
正しいフィードバックができれば、問題行動の改善に加えて、
モチベーションの向上、エンゲージメント向上といった効果も期待できます。
フィードバックを通して他者が介入することで、
客観的、俯瞰的な視点で物事を捉えることが可能となり、
より客観的でエラーのリスクの少ない判断をすることができるようになります。
■ 人材育成におけるフィードバックの効果フィードバックは人材育成において、重要な取り組みの1つです。
上司と部下が1対1でフィードバックを実施することで、
上司は部下の現状を正確に把握することが可能になります。
また、部下も自身の抱える課題や仕事の悩みについて素直に相談することができるでしょう。
上司が部下に対し定期的にフィードバックを行うことで、
上司は適切なアドバイスができるようになり、部下の成長を促すことができます。
部下も自身の抱える課題や仕事の悩みについて素直に相談することができるでしょう。
フィードバックを重ねることによって、次の効果が期待できます。
•仕事に対して適切な対処ができる
•仕事の質が向上する
•モチベーションが向上する
•信頼関係が構築される
■ フィードバックがない場合フィードバックは、人材育成のための大切なマネジメントの1つで、
最も避けたいのは、フィードバックを行わないことです。
例えば、部下が不適切な行動や発言をした場合、
上司からのフィードバックがなければ、
その不適切な言動は改善されることなく役職が上がっていく場合があります。
結果、リーダーになっても不適切な行動が改められないケースを目の当たりにすることがあります。
また、上司からフィードバックがない場合、仕事を任された部下が成長できないだけではなく、
最悪の場合、業務自体が停滞してしまうこともあるでしょう。
上司は部下の進捗を把握し、適切なフィードバックを行えるようにしておきましょう。
そのために、部下が担当している業務や進捗状況を把握できるようにしておくことが大切です。
さらに、チーム全体でもフィードバックを習慣化すると、
仕事の質や多様性への対応が向上する効果が期待できます。
フィードバックは人材育成や事業の成長に大きく貢献する手法です。
しかし、フィードバックをする側、受ける側の心理的な要素も関わるため、
実践においては日頃の関係構築や、フィードバックする側の客観的な観察力が求められます。
ということで
具体的な方法は、後日、紹介します。