こんな時代だからこそ、幸福を考えてみる
世の中、大変な状況が続いています。
コロナ禍もあり、ウクライナ侵攻もあり・・・
そんな今だからこそ、幸福を実感してみませんか?
そこで、
ポジティブ心理学の第一人者「マーティン・セリグマン」の提唱したモデルを
紹介します。
■ 幸せを構成する5つの要素
セリグマン先生は5つの要素を「PERMA(パーマ)」として提唱しました。
最近、ここにバイアリティを加えた方がいいという議論があるようです。
P=Positive Emotion (ポジティブ感情)
E=Engagement (熱中)
R=Relationship (人間関係)
M=Meaning (意義)
A=Achievement (達成感)
+X=Vitality (身体的活力・健康・生命力)
詳しく見ていきます。
・ポジティブ感情
文字通り、前向きで明るい感情をもつこと。
出来事に対してポジティブ感情を持つことは幸せにつながります。
・熱中
時がたつことを忘れるほど、何かに没頭すること。
熱中することがあると幸せですね。
ちなみに、没頭する状態をフローといい、幸せに深く関係します。
ただ、フローと何も感じないほど熱中している状態なので、
フローになったときに幸せな気持ちが湧くわけではありません。
・人間関係(他者との関わり合い)
人は誰かとの結びつきを感じられるとき、幸福感が増大します。
職場に尊敬できる上司や先輩、頼もしい同僚がいてくれれば、勇気づけられます。
親しい友達とおしゃべりをしたり、恋人と過ごしたりするときは
楽しい気分を味わえます。
また、つらい経験をしたときや悩んでいるときは心の支えとなってくれることでしょう。
大切な家族との結びつきが感じられた時は、安心感に包まれます。
・意義(意義を見い出すこと)
人は嫌なことや何の意味も感じられないことをやり続けているとストレスがたまり、
体調を崩してしまうこともあります。
しかしどれほど大変でも、苦しいことでも、それを上回る意味や意義があれば、
幸せを感じることができます。
たとえば、受験勉強など気の進まないことでも
自分が行きたい大学へ合格するためなら、
気持ちが前向きになりがんばることができます。
・達成感(何かを達成すること)
仕事でも趣味でも、目標をもって取り組み、それをやりとげたとき、
大きな達成感が得られます。
やり遂げたことが自信になり、新たなことに挑戦する勇気が湧いてきます。
そして次なる目標に向かって、また挑戦し続けます。
このサイクルを繰り返すことで、私たちは少しずつ成長することができ、
そして幸せを感じることができます。
・身体的活力
いわば健康な状態であり、活力ある生活を送れること。
幸せを感じる基本ですね。
■ おわりに
今のあなた、上記の6つの幸福の要素、どれぐらい満たされていますか?
大変なご時世ですが、そんな中でも幸福を感じられるよう、
意識を変えて日常と向き合ってみてもいいのではないでしょうか。