リーダーのための強い職場を作る質問リスト
先日、PCの資料を整理していたら、興味深いチェックリストを発見しました。
このブログでも何度もアップしていますが、
何度やっても参考になる、と思います。
■ リーダーのための強い職場を作るためのチェックリスト
米国最大手の調査会社ギャラップ社が25年をかけて編み出した、
強い職場を作るためのリストです。
参考:谷益美著2014「リーダーのためのファシリテーションスキル」すばる社
リーダーとして
日頃の自分にあてはまるならYES=◯,
そうでないならNO=×を記入してください。
Q1( )メンバーに何をすべきか、何を期待しているのかを伝えている
Q2( )チームが仕事を適切に遂行するために必要な材料や道具類を整えている
(在宅勤務でのPCやネット環境なども含む)
Q3( )メンバーそれぞれに、毎日最高の仕事をする機会を与えている
Q4( )この一週間のうちに、メンバーの仕事の成果を認めたり、ほめたりした
Q5( )メンバーを一人の人間として気にかけていることを伝えている
Q6( )メンバーの成長を応援し、後押ししている
Q7( )メンバーの意見を聴き、尊重している
Q8( )会社のミッションや目的のために、メンバーの仕事は重要だと伝えている
Q9( )メンバーの仕事ぶりを把握し、
クオリティの高い仕事ができるように対応している
Q10( )チームメンバー同士の人間関係を把握し、対応している
Q11( )この6カ月のうちに、メンバーの進歩や成長について話す機会をもった
Q12( )この1年のうちに、メンバーが仕事について学び、成長させる機会を作った
■ 解説
@ このリストの特徴は、「最初のほうの質問ほど重要度が高い」ということです。
もしQ1に「YES=◯」と答えられないメンバーがいたとしたら
「その人は会社で一体何をしているのか?」ということになってしまいます。
A 「このリストの『YES』の数とビジネスの成果は比例する」という
調査結果が出ています。
最初の質問からひとつずつ、
メンバー全員が「YES」と答えられる状況を整えていくことで、
チーム力の向上が期待できます。
B すべてに「YES」をつけることができたという方。
あなたのチームに所属するメンバーは幸いです。
きっとやりがいと達成感を持って、チームに誇りを感じていることでしょう。
C 「YES」はたくさんついたけど、
チーム全体としてのイメージがちょっと違うと感じる方。
メンバー編をメンバー自身にチェックしてもらい、
自分の結果との差がないか、確認してみることをお薦めします。
D まったく「YES」がつかなかったという方。
嘆く必要はありません。
これから先は成長あるのみ!!です。
できることから意識して取り組んでいきましょう。
■ 参考「部下編」
同じ質問を部下用にしたものです。
部下にチェックをしてもらってもいいですね。
日頃の自分にあてはまるならYES=◯,
そうでないならNO=×を記入してください。
Q1( )仕事上や職場内で自分が何をすべきかなど、
上司やチームから要求されていること、期待されていることがかわっている
Q2( )自分の仕事を適切に遂行するために必要な材料や道具が
そろっている(在宅勤務でのPCやネット環境なども含む)
Q3( )毎日、精一杯仕事に取り組めるような機会に恵まれている
Q4( )最近一週間で、仕事の過程や結果を認められることや、
成果をほめられたりしたことがある
Q5( )上司や仕事仲間は、自分を一人の人間として認め、尊重して接してくれている
Q6( )仕事上(職場内外)で自分の成長を後押ししてくれている人が一人以上いる
Q7( )仕事上で自分の意見が尊重されている
Q8( )会社や職場のビジョンやミッション、価値、目的を踏まえ
自分の仕事は重要だと感じられる
Q9( )仕事仲間は責任を持って精一杯クオリティの高い仕事をしている
Q10( )仕事仲間の中には最高の友達がいる
Q11( )最近半年で、自分の進歩や成長について
誰かと話し合ったことがある
Q12( )仕事の上で学習したり、自分を成長させる機会を与えられたことが
多々ある
さて、あなたの部下はそれぞれの質問に対し、YES、NOどちらの答えを返すと思いますか?
もう、おわかりのように、これらのリストを総合すると、
「強い職場」とは自分の部下たちが、
以下のように思っているかどうか、ということです。
部下たちは・・・
自分の役割や上司から要求されていることを明確に理解していて、
職場目標を達成するための材料や機材などが整っていて、
日々ワクワクするような職場であって、
上司や仲間から認められたりほめられたりされていて、
自分の成長が実感でき、また周りにそれを後押しする人がいて
自分は組織にとって重要な存在であることが理解できていて、
同僚たちも高い意識で仕事に取り組んでいて、
キャリアや成長について話し合える場がある・・
と、思っている、かどうか?
■ おわりに
経営環境が激変し続け、
いつなんどき、企業や業務にとってネガティブな出来事が発生するかもしれない時代です。
そんな困難に立ち向かうためにも、
日頃から強い職場をつくること、意識してみませんか?