「改善マインド」について考える
以前、とある会社から若手社員の研修依頼がありました。
テーマは、「改善マインド」の浸透。
その会社からの若手社員の期待とは…
1.「改善マインド」を持って業務に取り組み、
仕事のQCD(品質・経費・納期)向上に貢献してほしい。
2.「改善マインド」を持って業務に取り組むことで、本人の成長や向上を期待している。
確かに。
自律型社員への期待はここ数年高まっています。
なんせ、経営環境の厳しい時代ですから。
ということで、リーダーとしては、
部下に対し、自律型で改善マインドを持った人財に育ってほしい
と思っているのではないでしょうか。
そこで今日は「改善マインド」について再確認してみましょう。
■ 求められる自律型社員1.仕事の基本姿勢与えられた仕事を、指示に基づいて期限までに、ミスなく遅滞なくやり遂げて
組織の目標を達成する。
2.求められている「自立型社員」目の前の仕事を指示された通りにこなすだけではなく、
より高い目標をめざし、チャレンジ精神をもって考え、
仕事のやり方を改善し、
作業効率の向上や結果の質を高めるという自発的、主体的な働き方をする
「自立型社員」も求められるようになってきました。
これらを実現するためには、「改善マインド」を持つことが有効です。
■ 改善マインドとは仕事の流れや仕事の結果のみならず、
自分の行動などからも「改善点」を発見して、工夫・改善をし続ける意識のこと。
★ 改善マインドを持った社員は、考え抜く力が磨かれると同時に、
向上心ややりがい、働きがいをもって仕事に取り組むことができます。
★ 改善マインドを持った社員の多い組織は、
活発でイキイキとした働きやすい職場になります。
■ 改善マインドセルフチェックそこで、セルフチェックをしてみましょう。
1.趣味、仕事、勉強など自分なりの目標を設定して取り組む方だ。
2.ルーティンワークでも、自分なりに創意工夫している。
3.目標に向かって何をしたらよいか、自分で考えている。
4.日頃から問題意識をもって周囲に目を向け、情報収集している。
5.問題に気づいたら見過ごさず、原因をよく考えて手を打っている。
6.今までのやり方にとらわれずに、よりよいやり方に挑戦している。
7.新しいことに必要な知識、スキルなど、進んで学習している。
8.うまくいっていることも、もっとうまくいくように考えている。
9.新しいこと、難しいことにチャレンジすることは苦にならない。
10.仕事は、全体の流れを整理してからとりかかる。
11.上司に、改善策を提案している方だ。
12.仕事は好き嫌いなく、取り組んでいる。
13.何事にも積極的で、やる気もある方である。
14.目標を設定したら、粘り強くやり抜く気持ちが強い方だ。
15.急な変更には冷静に判断して、素早く対応している。
16.現状で、特に問題はないと思っている。
・・・まあ、理想像ではありますが。
■ おわりにできればチームミーティングなどで、
部下たちにセルフチェックをしてもらってもいいのではないでしょうか。
もちろん、ご自身も。
セルフチェックすることで、気づくことは多いものです。
今日はここまで。
明日は、「改善マインド」について深めたいと思います。