今の自分のリーダーシップ行動特性を確認しよう
今の自分はリーダーとして
人間関係を重視しているか、課題達成を重視しているのか、
定期的にチェックしてみませんか?
■「PM理論」による4つのリーダーシップ行動チェックリーダーシップ行動理論の代表とされるのが、
1966年に社会心理学者「三隅二不二(みすみ-じふじ)」によって提唱された
「PM理論」です。
社会人であれば一度は耳にしたことがある、ともいわれています。
PM理論はわかりやすく汎用性も高いため、
提唱後60年近く経った今でも様々な場面で用いられています。
リーダーシップとは、Performance「目標達成機能」と
Maintenance「集団維持能機能」の2つの能力要素で構成されるとし、
「PM型」が最も理想的と定義しました。
・「P機能」・・・成果を上げるために発揮されるリーダーシップのこと。
目標設定や計画立案、メンバーへの指示などによって目的達成、課題解決を図り、
業績や生産性を高める機能を指す。
・「M機能」・・・集団をまとめるために発揮されるリーダーシップのこと。
人間関係を良好に保ち、チームワークを維持・強化する機能を指す。
この「P」と「M」の2つの能力の大小によって、
4つのリーダーシップタイプ(PM型、Pm型、pM型、pm型)に分け、
PとMが共に高い状態(PM型)のリーダーシップが望ましいとされています。
それでは、セルフチェックしてみましょう。
■ PM機能のチェックリスト次の各項目について、普段の行動について当てはまるものに
チェックをしてみてください。
<P機能>@( )目標を明確にし、部下に目標をたえず意識させている
A( )目標達成のための計画を立てている
B( )部署としての方針を決め、それを徹底させている
C( )何をどのようになすべきかを決定している
D( )目標達成のための方法を具体化し、それを部下にしっかり理解させている
E( )部下に役割を割り振り、それぞれの役割分担を明確にしている
F( )部下に行動の開始や役割の遂行を促している
G( )それぞれの部下の仕事の進捗状況を把握している
H( )仕事の進み具合について、部下から報告を求めている
G( )自分が部下たちに何を期待しているのかを知らせている
I( )目標達成の過程で生じた問題点を明確化し
その対処法についてアドバイスを与えている
J( )規則やルールとして決まっていることを、部下に徹底させている
K( )自分自身の向上のため、専門知識や技能の習得に励んでいる
L( )それぞれの部下の成果を正確に把握し、正当に評価するようにしている
<M機能>@( )部下たちから気軽に話せると思われている
➁( )快適かつ友好的な雰囲気の醸成・維持に配慮している
B( )変更があればあらかじめ部下たちに知らせている
C( )自分がとる措置について、その理由を説明している
D( )部下相互の情報交換、交流を促進している
E( )少数派にも発言の機会を与えるよう配慮している
F( )部内でいざこざが生じたときは仲裁する
G( )集団の和を乱す部下に対しては適切な対処をしている
H( )部下一人ひとりの意見を尊重し、自主性・当事者意識をもたせている
I( )部下一人ひとりの気持ちに配慮し、不平・不満に耳を傾ける
J( )悩みや迷いを抱える部下の相談に乗る
K( )このチームで良かったと思えるような気配りをする
L( )部署の代表として、必要なときは他の部署の人たちとの交渉を行う
■ まとめP機能(目標達成機能)とM機能(集団維持機能)のどちらのチェックが多かったですか?
このチェックをするだけで、今の自分がどの機能に重点を置いているかがわかります。
三隅二不二氏は、その2機能のバランスが取れている状態が理想的だとしました。
今の自分の足りない面は改善し、あるいは右腕とされる部下に補完してもらう。
そして強みは強化する。
リーダーとしての自分の今を再確認してみませんか?