2022年06月21日

ボス・マネジメント


上司と戦略的に良い関係を築く


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研修をやっていると、常に話題になるのが上司との関係です。

先日の研修では、
上司ととても良い関係を築いていて、仕事が楽しくてしかたがない、
という係長に出会いました。
羨ましい限りです。
その人の人柄の良さも感じられました。

一方、一般的には上司と良い関係ができていないケースが多いのではないでしょうか。
同様の研修でも、上司とうまくいかないとボヤいていた人もいました。

また、私の経験で、
当初はすごくうまくいっていたけれど、なんらかの拍子に関係が悪化する、
といったケースも散見されます。

理由は、部下が自分と同じ土俵に上がりそうになった場合の上司。
多くの上司はひどく警戒します。

また、主任、係長といった身近な存在だった上司が、
課長、つまりマネジメント側、管理職になったとたん、
要求が厳しくなったというケースもあります。
その上司は、責任感を強く持ち、
役職に応じた役割をやり遂げようとしているので、
これまでのように緩くはいられなくなったのでしょう。

とまれ、上司と部下との関係は、永遠のテーマですね。

そこで、今日は、このブログでも何度もとりあげている
「ボス・マネジメント」について、改めて考えてみたいと思います。

・・・私的には、この「ボス・マネジメント」という考え方、結構気に入っています。


■ ボス・マネジメントとは

「ボス・マネジメント」とは、ボスをマネジメントすること。

一般的な、上司が部下をマネジメントするといった概念とは逆に、
「部下が仕事の目的を達成するために上司を動かす」、という考え方。

部下たるもの、上司は選べないけど、「かかわりかた」は選べる、
という訳ですね。


■ 上司との関係と考え方

@ 本当に仕事のできる人は、上司からもちゃんと評価されているし、可愛がられている。
A 会社に評価してほしかったら、上司に評価してもらわなければならない。
B ストレスで苦しんでいるとしたら、上司が原因なことも多い。

そこで、少し考え方を変えてみるのです。

1.上司の人間性がどうであろうと、自分から冷静に上司を分析し、
  自分から上司との良い関係を作ることを戦略的に考える。
2.「好き嫌い」という個人的な感情は、意識的に一度消し去ってみる。
3.その「人間」ではなく、「役職」に仕えるという発想を持つ。
4.上司への過度の期待は、今すぐ捨て去ること。
  「上司は、〜〜べき、〜〜はず」論でとらえない。


■ 上司の良い機能

では次に、
上司の良い機能と対策を復習してみたいと思います。
忘れていたこと、ありませんか?

1.上司は仕事の成果や能力の評価者である
⇒ 自分にとって望ましい評価を下してくれるよう、仕向けていく。
 仕事で良い成果を出しながら、報告のプロセスを軽んじているかもしれない。
 「伝えない」と上司はわからない。

2.上司はトラブルの処理役であり謝罪役である
 仕事につきもののトラブルで、上司の助けが必要なケースも少なくない。
⇒「そのために上司は存在する」と考えよう。
 トラブルはとにかく早く上司に伝える。
 日頃から途中経過を報告していくことが大事。

3.上司はGOのサインを出してくれる承認者である
⇒同僚や後輩に仕事を頼む時、上司のOKをとっていると頼みやすい。
 「この件は、課長もやってみろとおっしゃっています」
 上司の威をかりて、自由にやる。
 当然、上司へ事前に耳に入れておくことが大事。(根回し)

■ 上司の悪い機能と、その考え方

上司の悪い機能もたくさんあります。
が、それには理由があるのかもしれません。

1.企画を握りつぶす
・・・本当に上手くない企画なら止めるのが当然ではないでしょうか?
2.仕事の良いとこ取りをする
・・・個人ではなく、組織の業績(部下全員の業績を含め)を高める責任が上司にはあります。
3.思いつきで部下に指示を出す
・・・自分で良いと思ったことは、すぐ口に出さないと忘れると思っているのです。
4.部下を叱りとばす
・・・いまだに、部下を育てるためには厳しくすることが大事だと思い込んでいる
 上司がいます。
 自分も叱られて育ってきたと。
5.大事なところで責任を転嫁する
・・・上司も人の子。保身も図ることもしかたがないのかもしれません。
  と、あきらめるしかないでしょう。 
6.行きたくないのに飲みに誘う
・・・コミュニケーションを図るにはこれしかないと思い込んでいるのです。
7.長々と自慢話をする
・・・これも、教育の一環であると、思いこんでいます。(勘違いしています)
8.仕事を丸投げする
・・・仕事を任せることが育成であると思っています。非常に多いです。


■ 戦略的に上司と良い関係を築く
最後は、戦略的に良い関係を築く方法です。

1.上司は、その上の上司から何を期待されているかを知る
「組織軸で考える」「全体最適で考える」
その上で、自分の仕事が上司の仕事の中でどういう位置づけになっているかを知ろう。
2.上司に自分のことを知ってもらう
自分の気持ちや思いなどをじっくり聞いてもらおう。
プライベート、家庭の事情も話しておくと、困った時のトラブルが少ない。
部下(自分)の仕事の状態などを「見える状態」にすることで上司に安心感を与える。
3.良い意味で「目立つ」こと
自分の努力、成果、取り組んでいることを知ってもらえるようにしよう。
4.常に自分なりの提案を付加する
既存のやり方考え方を疑ってみて、自分なりの工夫、新しい視点を加えてみる


■ 上司が考える良い部下とは?

1. ホウレンソウがうまくできる部下
2. 自分の顔をつぶさない部下
3. 手が回らないところを補ってくれる部下
4. 反応力が高い部下


■ おわりに

いかがでしたか?

私は思うのです。
縁あって一定の期間、一緒に働くことになった上司。
その上司から得るものは大きいと思います。
参考になることも、反面教師でも。

せっかくの機会を、お互いのために生かす。
お互いがストレスが少なく、楽しく、有意義に働き、お互いが成長できるよう、
まずは自分から、コミュニケーションをとり、
信頼関係を築くと同時に、
上司のタイプを把握して対応すること、
大切ですね。

おっと、実は、あなたの部下も、上司であるあなたのことで、
悩んでいるかも・・・



posted by suzumura at 08:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事で自分を育てる