2022年06月16日

フォロワーシップ


フォロワーシップも重要な機能


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リーダーシップについては、80年以上も前からさまざまな研究がなされ、
多くの理論が提唱されています。

ビジネスパーソンなら、イロイロ学んでおられることでしょう。
でも、どのリーダーシップ論が正しいのか?
私的には「PM理論」と「SL理論」が基本だと思っています。
が、イロイロありすぎて、わからない・・・となる。

そこで、神戸大学名誉教授で、有名な「金井壽宏」教授は、
「リーダーシップとは、正解はなく、
自分で持論を作ってそれを実行するというもの」
との発言があります。
確かに、外部環境や内部環境、そして職場環境や存在するメンバーによって
リーダーシップって、変わってきますものね。

さて。

一方、最近、組織においては、
リーダーシップのみならずフォロワーシップの重要性についても
注目されています。


■ フォロワーシップとは

組織としての成果を最大化するために、
チームメンバーがリーダーを支援する機能のこと。


1990年代になると、組織力の向上のためにはチーム全体の力が必要であり、
リーダーシップ論だけでは不十分だという考えが生まれ始めました。

カーネギーメロン大学ロバート・ケリー教授の研究によると、
組織が出す結果に対してリーダーが及ぼす影響力は1〜2割程度、
残りの8〜9割はフォロワーの力に左右されると示されています。


■ フォロワーの5つのタイプ

上記バート・ケリー教授は、フォロワーの5タイプを
提唱しました。

横軸と縦軸のフレームで考えます。

横軸:貢献力
・自らの実力を発揮してリーダーを支援し、 組織の目的達成に貢献する力のこと。
・評価の基準は「積極的に関与・貢献しているか?」

縦軸:批判力(提言力)
・指示を受けるだけではなく、自らの意見を述べたり、
必要であればリーダーの方針を正すことのできる力。
・評価の基準は「主体的に行動しているか?依存的であるか?」

それぞれの軸の能力を高低で2分し、4つのタイプに分けます。
最後に、それぞれの力が「中程度」となる5つ目のタイプがあります。

@ 模範型フォロワー「協働者」 
・貢献力「高」(積極的)、批判力「高」(主体的)の理想的なタイプ
・主体的、かつ積極的に動ける良きフォロワーであるだけでなく、
 時にリーダーシップを発揮する事もできる。

A 孤立型フォロワー「破壊者」
・貢献力「低」(消極的)、批判力「高」(主体的)の評論家タイプ。
・批判するばかりで自らは積極的に動かないため、周囲から孤立する事も多い。
・リーダーやメンバーと信頼関係を築くことが出来れば、
 「協働者」となるポテンシャルも持っている。

B 順応型フォロワー「従事者」
・貢献力「高」(積極的)、批判力「低」(依存的)のイエスマンタイプ。
・一見よきフォロワーに見えるが、リーダーへの依存度が高いため、
 このタイプが多い組織は発展性が低くなることがある。
・指示通り都合よく動いてくれるので、
 このタイプばかりを重宝するリーダーが多いことが問題視されている。

C 消極型フォロワー「逃避者」
・貢献力「低」(消極的)、批判力「低」(依存的)の強制労働者タイプ。
・自ら考えることをせず、指示されたことを嫌々ながら最低限こなすだけの人々。
・フォロワーシップの考え方には当てはまらない組織との関わり方といえる。

D 実務型フォロワー「実践者」
・貢献力、批判力ともに「中」の凡庸なタイプ。
・自らの業務の範囲内でフォロワーシップを発揮する。
・このタイプは、ストレッチした目標に挑戦することで、
 「協働者」を目指したいところ。

【設問】
1.あなたの部下、後輩たちはどのタイプに入るでしょう?
2.それぞれのタイプに当てはまる、部下、後輩を
  どのように育成していけばよいでしょう?


■ おわりに

 中堅社員という立場では、フォロワーになる回数の方が、
リーダーになる回数よりも多いことは確か。

 そこで、質問です。
皆さんの部下、後輩は、自分の意見をきちんと伝えられているでしょうか?
それとも、反対だけして後は知らぬ振りをしたり、
表面上は黙ってリーダーに従いながら、
陰では同僚と愚痴を言いあったりしているでしょうか?

部下、後輩としては、批判(提言)するというのは勇気がいることであり、
嫌われて今後の活動に影響が出るのではないかと不安になるかもしれません。

それでも、貢献する力と批判する力(提言する力)をバランス良く発揮して
組織の成果を出そうとする、良き協働者を目指すことが求められます。

それが、本人のリーダーシップ養成にもつながります。

タイプに合わせた「指導、育成」、心掛けたいですね!!

posted by suzumura at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | リーダーシップ