2022年03月30日

距離感


ほどよい距離感

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コロナ禍が続き、他者と対面する機会が減っています。
それは、相手、あるいはメンバーたちとの距離感が遠くなっている、
ともいえるでしょう。

距離感とは、
心理的な距離で、相手に対して心の差やへだたりがあると思う気持ち。

ビジネスシーンにおいても、人間関係に影響を与えるのが距離感です。

「アドラーに学ぶ職場のコミュニケーションの心理学」2015小倉広著 日経BP
では次のような記述があります。

「(職場の)良好なコミュニケーションの鍵は距離感である」
プライベートでもビジネスシーンでも、
人間関係における「ほどよい距離感」は大切です。

そこで、今日はビジネスシーンでの距離感について考えてみましょう。


■ 距離感が近すぎるケース

職場での相手との距離感が近すぎると、様々な弊害がでてきます。

例えば、自分の意見や思いを押し付けたり、世話を焼き過ぎたり、
プライベートに深く踏み込んでしまったり。

また、過度な期待をすることも距離感が近すぎるケースといえます。
よくあるのが、上司への過度な期待です。
「上司は自分のことをわかっているはず」
「上司は部下の仕事内容をすべて知っているはず」など。
冷静かつ客観的に考えてみると、
上司が部下一人一人のすべてをわかっていることはありません。
相手に過度に期待をしないこともポイントです。


■ 距離感が遠すぎるケース

距離感が遠い場合、相手に無関心だったり、
相手を寄せ付けない態度をとることがあります。

また、メンバーに全く興味を持たず、受け容れることもせず、
黙々と自分だけの仕事をこなすという一匹狼など、自ら孤立している人もいます。
距離感が遠すぎると、味気ない人間関係になったり、ギスギスした職場になります。

距離感は、近すぎても遠すぎてもうまくいきません。


■ 自分の距離感タイプを知る

職場のコミュニケーション、
つまり人間関係で一番難しいのは距離感をつかむこと。

距離が近すぎれば自分の領域が侵害されますので息苦しくなり、
つぶされるような状況に置かれることもあるでしょう。

かたや距離が遠すぎると疎外され孤立していると感じてしまいます。

近すぎても遠すぎても、うまくいきません。
もちろん「近い」「遠い」を感じる距離は、人によって各々違うので、余計難しい。
ウェットな付き合いを好む人もいれば、ドライな付き合いを好む人もいます。
そこで、自分の持っている距離感を確認してみましょう。

1.「共同体タイプ」か「一匹狼タイプ」か
簡単な見分け方をご紹介します。

●「共同体」タイプ
「仕事上のおつきあいも含め、
みんなで仲良く円滑なコミュニケーションは人間関係の基本!」と考えている。
飲みに行ったり遊びに行ったり プライベートもオープンに、
近しくつきあいたいタイプ。

●「一匹オオカミ」タイプ
「誘われるのはうれしいけど、
プライベートの時間まで浸食されるのはイヤ!」と考えている。
仕事上のつきあいとプライベートは一線を画してつきあいたいタイプ。

自分が他者との間に保っている距離にはどんな意味があるのか、
その距離感がどんなメリットやデメリットをもたらすのかを整理しておくと、
自分のクセがわかりやすくなります。

たとえば、人と距離を置かず親密な関係性を好む「共同体タイプ」は、
その関係性からもたらされる心情的な温かさやつながり感、豊富な情報など、
自分一人だけでは持ちえない様々な恩恵に預かっているはずです。

その反面、その関係性を維持するコスト(心的エネルギーや時間的拘束)が
負担になることもあるでしょう。

逆に、人と距離を置きがちな「一匹狼タイプ」は、
人間関係からもたらされる情報やつながりが少ない代わりに、
人を遠ざけることで「守っている何か」があるのかもしれません。
たとえば、独り静かで仕事に集中する時間、客観性を保つことなど、
人と距離を置くことで得られるメリットはあるはずです。


■ ほどよい距離感の作り方

「ほどよい距離感」がなかなか見つからないときは、
どのような対処法をとればいいでしょうか?

1.距離感を近づけるコツ
「いろいろ努力するけど人の輪の中になかなか踏み込めない。
もっとみんなとの距離を縮めたいのに・・・」
そんな悩みをもつ人は、自分の考えていること、自分の普段の生活のことなど、
自分に関する話題を、距離を縮めたい相手に伝えます。
つまり「自己開示」をするということです。
自分のことを相手に伝えるようにすると、
返報性の法則(相手から与えられたことと同じことを返す)で、
相手はあなたに同じことを伝えるようになることが多いもの。
そして、距離は縮まっていきます。

2.距離感を置くコツ
「楽しくてつきあっている仲間たち。で
も、負担に感じるときもがある。少し距離を置きたい・・・」
楽しいはずの人間関係でも、コミュニケーションに費やす時間やエネルギーが
知らないうちにストレスになることがあります。
自分一人の時間(すき間)を作ってストレス感を緩和することもときには必要です。
そんな時は、仲間からのお誘いを上手に断る術を身につけておくと、
つきあい方も楽になるかもしれません。


■ おわりに

あなたの距離感はどうでしょう?

上記のように考えていくと、私自身は子供の頃から距離感は遠いタイプでした。
だから、「何を考えているのかわからない」なんて言われることもありました。
大人になってからもより強くなり、女性同士で群れることはありませんでした。
この癖は、実は私にとってとてもありがたく、
人間関係のストレスをほとんど感じませんでした。
今もですが・・・。いいか悪いか???

さて。
ビジネスシーンでは、ほどよい距離感を保つことを意識すると、
よい関係作りにつながります。

近すぎず(押付け・入り込む・感情的・期待しすぎ)、
遠すぎない(遠慮・心を閉す・無反応・疎外)関係を
意識してみてはいかがでしょうか?


posted by suzumura at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり

2022年03月27日

セルフコーチング「理想のチーム」


自分にとって理想のチームとは?

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3月も一週間足らずでおわり、新年度に突入します。

人事異動、組織変更などで、
あるいは転職で?
新しいチームのリーダーに任じられる方もおられるでしょう。

そこでチームビルディングに向けて、こんな自問はいかがでしょう?

自分にとって理想のチームを探っていきます。

1.あなたにとって理想のチームとは、どんなチームですか?

2.いつまでに、そうなれたら嬉しいですか?

3.その理想のチームになるために、どんな課題がありますか?
  他には?

4.それらの課題をクリアーするために、
  助てもらったり相談にのってくれる人は、誰でしょう? 
  強いていえば?

5.今、あなたができることは何でしょう?

6.それを実行しますか?


リモートワークが定着している昨今、
新しいメンバーとのコミュニケーションもままなりませんが、
できるだけはやくチームビルディングできるように、
やれることはなんでもやってみませんか?

posted by suzumura at 08:37| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月24日

他人事ではない


まさに、日本も他人事ではない時代になりました。


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ウクライナのゼレンスキー大統領の演説。
車の中で聴いていました。

それぞれの国に合わせた内容。
有能なスピーチライターがいるのかしら?
そして、日本はどう見られているのか・・・?
イロイロな意見はありますが。

一方、ウクライナ、マリウポリの荒れ果てた映像。
心が痛みます。
ひどい、理不尽なことです。

すると、今度は北朝鮮の新型ICBM発射だとか。

先日の夜のTV報道番組で、
ゲストが「日本も他人事ではない」と言っていました。

日本も他人事ではない。

北朝鮮も、ロシアも、そして中国も、脅威ですね。

それにしても、「そもそもロシアは北方領土を返す気はない」。
本当にそうだと思いますねえ。

それにしてもそれにしても、ウクライナの国民は強いなあ。
死を覚悟して自国を守ろうとしてる。
日本ならどうだろうか?
できる支援策は?
先日、スーパー「ピアゴ平針」で募金しました。


今後、どうなるか?
コロナ禍を含め、
まさしく世界を取り巻く価値基準がガラガラを壊れていく
2020年代です。



posted by suzumura at 20:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の新聞

2022年03月22日

喜びを与えてくれること


気分を変え、前向きにさせてくれる質問


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最近のウクライナ関係の報道を見ていると、心が痛みます。
道理が通らない行動。信じられない行動。
そして情報戦。何が正しいのやら・・・。
私って、平和ボケしているなあ。

でも、自国の安全も万全ではない。
最近は、「他人事ではない」という指摘も多くありますね。

不安。

寒いし。

そんな中、地震の影響か、
東京電力管内で電力需給が逼迫する恐れがある、ので、
政府は初の「電力需給逼迫(ひっぱく)警報」を発令したようです。

この真冬並みの寒さに、関東方面、大変ですね。

まん延防止は解除され、
愛知も桜の開花宣言があったり、
とポジティブな報道もありますが。


やはり、冷たい雨の中、そんなこんなで気分も下がる。
いかんいかん、
こんなときこそ自分を上げる意識を持とう!ということで、
今日はこんな自問を考えてみました。

「あなたに喜びを与えてくれるもモノ、コトは?」

自分に喜びを与えてくれるモノ、あるいは喜びを与えてくれるコトはなんでしょう?

もしすぐに思い浮かばないとしたなら・・・ちょいと寂しい人生ですね。

どんなことでもいいので、ひねり出してみてください。

たとえば、子供さんは喜びを与えてくれます。
カワイイペットも喜びを与えてくれますよね。
あるいは家族と一緒に過ごす時間。家族の笑顔。

一方、家族や仕事に疲れているなら、ひとりでゆったり過ごす時間、
過ごせる場所かもしれません。

あるいは、モノかもしれません。
お気に入りのマイカー。ソロキャプ。サイクリング、ドライブ。
とっておきのワイン。大好きなシンガーのビデオ。お気に入りの映画。

読書もありですね。

もっと小さな視点では、お気に入りのコーヒーカップ。

また、ファッションもいいでしょう。
平日のスーツや制服ではなく、大好きなアイテム。

なんでもいいのです。

自分に喜びを与えてくれるモノ、
喜びを与えてくれるコトをいくつも持っているひとは、
幸せであり、ストレスも乗り越えることができます。

スラスラ出てきた人はいいですねえ。
でも、まったく思い浮かばない人は要注意です。

自分に喜びを与えてくれるコトは、
仕事での成果、達成感、周囲の評価、なんてこともあるかも。
以前の私がそうでした。
が今やそんな仕事にどっぷりはまった日常はヤバいかも。

仕事でも、プライベートでも、喜びを与えてくれるコト、モノ、
を再確認してみましょう。

この季節の暖かな晴天もいいですが、
今日のような小雨も穏やかな時間を与えてくれます。

喜びを与えてくれるモノ、それを考えるだけで、
気持ちは上向き、やる気も出てきます。

満開の桜並木の散歩もいいですね。
それを楽しみに、今日もがんばりましょう!






posted by suzumura at 11:54| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月20日

セルフコーチング「この一週間をふりかえって」


ふりかえってみよう


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三連休の中日です。
少し暖かさを感じさせる3月。
朝晩はちょっと寒いですが、日中は暖かく、晴天です。
気持ちの良い3月です。
三連休の残り2日を楽しみたいですね。

今日、日曜日は恒例の「セルフコーチングの日」です。
今日はシンプルに行きます。

この一週間をふりかえって」を「四行日記風」で。

@事実
この一週間で特に印象に残っている出来事はなんですか?
ひとつだけピックアップしてみましょう。

➁気づき
その出来事から気づいたことや、閃いたことはなんでしょう?
ぜひ、気づいたことをひねり出してみてください。

➂気づきから得た教訓
その気づきから学んだことを「教訓」として表してみましょう。

C宣言
以上から自分のありたい姿を明確に宣言してみましょう。

そして
10日後4月が始まります。
新学期、新年度ですね。

そこで、4月から始めることはなんですか?

私もあることに挑戦したいと思います。
まさに、三度目の再挑戦。
うまくできるといいですが・・・

posted by suzumura at 10:04| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月19日

今週の教訓「誤算と成功体験」


誤算の裏に成功体験あり

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この一週間、TVでのウクライナ報道では、
ソ連側の「誤算」と過去の「成功体験」が取りあげられています。

過去の成功体験が今回でも通用するという誤算があった、という訳です。

「成功体験」。
ビジネスシーンでいうと、確かに若手、
とりわけ新入社員に「成功体験」を経験してもらうことは大切だと思います。

特に新入社員にとっては、成功体験なくしてモチベーションなし、ですから。

一方、年を取った側は、
その「成功体験」が足かせや判断ミスにつながることも指摘されていますね。

そこで私自身の成功体験をふりかえってみました。
成功体験といえるものあったかなあ?という感じです。
強いて言えばと考えてみて、思い浮かんだことはありますが、
今では通用しないでしょう。

ことほどさように、たとえ1〜2年前の成功体験でも、
今、ここで通用するとは限らない。

それだけ、世の中の変化は激しい時代ですから。

今週は、BSフジ プライムニュースを月曜日から水曜日まで
興味深く観させていただきました。
面白かったです。
ゲストもすごいのですが、この番組だからでしょうか、ゲストの発言もすごい。

ウクライナに関する時代や地政学の変化をとらえ、
危機を指摘するゲストもいました。
厳しい時代です。

いずれにしても、
過去の成功体験に甘んじていると誤算を招くよ、という教訓が胸に響きます。



posted by suzumura at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 教訓

2022年03月18日

心配性


心配性もいいかも

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正直、私は心配性です。
若い頃はまったくそうではありませんでした。
心配性の母親を「そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
なんて言っていました。

ところが、仕事に責任を持つようになるとだんだん心配性になりました。
年を取った今では、更に心配性が高じています。

そんな「ああ、心配性だなあ」と感じるとき、自分に言い聞かせるのです。
これは「防衛的悲観主義」であると。

このブログでも取り上げています。
出典は「ビジネス心理学100本ノック」榎本博明著 日経文庫
職場で役立つ心理学が満載です。


■ 不安の強い人の方が、仕事ができる

かいつまんでいういと不安だからこそ用意周到になれ、
その結果うまくいく。、
というもの。

これを「防衛的悲観主義」と言うそうです。
思い当たることありませんか?ちょっと詳しく見ていきましょう。


■ 防衛的悲観主義

Netで調べてみると、心理学系の大学の先生があれこれ論文を出しています。

代表的なのは・・・

心理学者のジュリー・ノレム先生は「防衛的悲観主義」を提唱し、
書籍「ネガティブだからうまくいく」を発表しています。 

防衛的悲観主義者は、自尊心が低く不安が高い一方で、
パフォーマンス前の準備を入念に行い,
その結果、高いパフォーマンスを示すとされている。


■ 不安だからこそ用意周到になれる

この書籍では「防衛的悲観主義者は、
これから起こることを考えるときには
徹底してネガティブに考え、不安をもちやすく、
最悪の事態をあらゆる角度から想像する。
そして失敗するのではないかと怖れるのですが、
結果的にはもっともうまくいくタイプなのです」

「悲観的で不安が強いために、用意周到に準備を行い、
あらゆる状況を想定し、失敗についてもあらゆる想像をしながら
対処法を検討しておくことで、ものごとを滞りなく進行させます」

つまり、失敗を恐れるあまり入念な準備を行い、その結果うまくいく。
ということですね。


■ まとめ

ポジティブ思考が叫ばれている昨今、
自分のネガティブさを嘆く、不安になる、そんなときもあるでしょう。

でも、そのネガティブさ、つまり心配性が成功を呼び寄せる。

と、思えると、人生、もっともっと楽しくなりますね!

ちなみに書籍のこのテーマの最後には・・・。
「このように防衛的悲観主義者は、不安だからパフォーマンスが良いのであって、
楽観的になって不安が消えると、のんきに構えてしまい、準備がおろそかになり、
かえってパフォーマンスが低下してしまいます。それは実験でも証明されています」
と、結んであります。

いい仕事をしていくためには、自信もある程度必要ですが、不安や心配も必要。

自信があっても、なにごとにも入念な準備も不可欠、ってことでしょうね。

特に、プレゼンの場面では、準備の度合いが、すぐに伝わってきますから。
心配や不安をパワーに変えましょう!



posted by suzumura at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月17日

先延ばしを抑える


先延ばしグセ、克服できる?


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先日(2022年3月15日)は、「生産性の高い人」の7つの特徴を考えてみました。
当てはまりましたか?

その中に、生産性の高い人は「率先して始める」が挙げられていました。
おお、率先して始めるか・・・。

そういえば、率先とは真逆の、
「やるべきことを先延ばししてしまうことあるなあ」
と思った次第です。

そこで、同じHarvard・business・reviewでの記事を探してみると、ありました。
あなたは、先延ばしすること、ありますか?


■ 先延ばしの衝動を抑える5つの戦略

・・・「戦略」って言うところが、HBRらしいですねえ・・・

筆者の生産性の専門家「クリス・ベイリー 」は、次のように述べています。

「仕事でも、私生活でも、すぐやるべきだとわかっていても、
 つい先延ばしにしてしまうことは多い。
 それでは何も解決しないばかりか、自己嫌悪に陥ったり、
 うんざりした気持ちになったりと、マイナスばかりである」
その通りですね。

そこで著者は、先延ばしの衝動を抑える5つの戦略、方法?を挙げています。
かいつまんでいうと

1.先延ばしの誘因をなくす
やりたくないと思っている仕事について、先延ばししてしまう理由を考えてみる。
その上で、その仕事のとらえ方を変えてみる。

つまり、やりたくないと思える仕事のメリットややりがい、楽しさを考えてみる、
ということですね。
無理くりにでも。

そのうえで、その「先延ばし理由」を払拭する方法を考えてみるのも効果的でしょう。

ちなみに、先延ばしにしてしまう要因も挙げています。
◆先延ばしする仕事の特徴
・退屈である
・イライラさせられる
・難しい
・あいまいである
・体系化されていない
・本質的にやりがいがない(すなわち、プロセスが楽しいと感じられない)
・個人的な意義がない

アルアルですね。

2.抵抗を感じない範囲内で取り組む
やりたくない理由のひとつに、その仕事に抵抗感を感じる、ということがあります。
たとえば、膨大な量の資料を読み切らなくてはいけないとか、
気が遠くなるような資料を作らなければならないとか。

そんなときは、その仕事を細分化して、
抵抗を感じることなく取り組むといいとしています。

記事には
「仕事に抵抗を感じなくなるまで、取り組む時間を短縮してみる。
そして、その時間だけやってみる」
とあります。

・・・確かに!

3.とにかく、何かしら始める
この方法は、明確ですね。
とにかく、できることから始める。

記事には
「(とにかく始めることで)いったん中断してもタスクを再開する確率も高まる」
とあります。

気が進まなくてもとにかく始めてみることで、
途中で止めたとしても(放り投げてしまったとしても)、
再度取り組むことになる。

・・・いや仕事ですから取り組まなきゃならんでしょ。

でも、プライベートでは、
やらなきゃならないけど先延ばししていることなら、
とにかく始めてみたことが記憶に残っていて、
再開することもあるかも。

経験ありますか?
私はあるような・・・

4.先延ばしの代価をリストアップする
この方法も明解です。
代価とは、犠牲や損害などネガティブな結果という意味。
先延ばしすることで被る被害やデメリットを考えることで、
気持ちも変わるでしょう。

記事には
「公私や大小を問わず、先延ばししていることをリストアップすると同時に、
それぞれについて先延ばしの代価を算出するのもよい方法だ」
としています。

確かに、代価、つまり自分にとってのデメリットを突きつけられると、
否が応でも始めようかな、と思えるものです。

5.接続を切る
これは、
やる気にならないので、
ついついメールやSNS、ネットなどを見てしまっている、
という原因への対策です。
アルアルですね。

ということは、ときにはPC、携帯の接続を切って、よそ見をしないということもいいかも。


■ まとめ

最後に、先延ばしをしない方法がまとめてあります。
私流に解釈してあります。
1.先延ばしの誘因がなにかを調べ、見方を変えてみる。
2.抵抗を感じない時間内で、少しずつ取り組む。
3.とにかく始めるために、強制的にスタートさせる。
4.先延ばしすることの代価(デメリット)をリストアップする。
5.インターネットの接続を切る。


■ おわりに

仕事を先延ばしして良いことは一つもありません。
ないはずです。

物事を処理する時間がより短くなっている現代、
早めに手をつけ、早めに完結することは、自分のためでもありますし、
チームのためでもあります。

また早めに完結することで、自分自身の実力も向上し、
周囲からの評価も上がるでしょう。

おお、いいことづくめ!

ということで、「物事を先延ばしするクセ」のある人は、
先延ばししないように自分なりの対策を考えてみてはいかがでしょう。

ちなみに、私はせっかちで、かつ心配性なので、
仕事は早め早めに進めるようにしています。

が、プライベートとなると・・・先送りしていること、あります。
改善しなきゃ!


posted by suzumura at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事で自分を育てる

2022年03月16日

セルフコーチング「なりたくない自分とは?」



なりたくない自分は? なりたい自分は? 今、どうする?

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今日(3月16日)は、日曜日ではありませんが、
こんな質問をご自分に投げかけて見てはいかがでしょう。


というのも、この数日、心身共に不調が重なり、
なーーんもやりたくない日が続いていました。

最初のうちは「そういう日もあるさ」と高をくくっていましたが、
さすがに四日間も続くとちょいと焦ります。

やる気の起きない日が、こんなに続くのは久しぶり。
「春型うつ」の兆候かもしれません。

が、それはともかく、次のような質問が浮かんできました。

1.なりたくない自分はどんな自分?
2.このままの状態が続くとどうなる?
3.ではなりたい自分とは?
4.なりたい自分になるにはどうする?


「なりたい自分」や「理想の自分」を考える機会は多いものですが、
逆に「なりたくない自分」を探索してみるのもいいのではないでしょうか。

詰まっていたり、滞っている状態のとき、自分を叱咤激励する意味で・・・。

すると、新しい考えが浮かび上がり、一歩前にでることができるでしょう。


posted by suzumura at 11:26| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月15日

生産性の高い人



あなたの生産性、高い?

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最近、とある企業様の研修で、優秀な社員さんに出会いました。
とにかく、やることが速い。

具体的には、
問題解決やリーダーシップ、部下育成などの事例研究での記述がとにかく速い。

たぶん、事例の文章を一読するだけで、あるべき姿と課題などが理解できるのでしょうね。
羨ましい限りです。

記述が速いということは、職場における生産性の向上にもつながるでしょう。

一方最近の私といえば、生産性が高くならない。
つまり、インプットに対してアウトプットが少ない。
あるいは、アウトプットにすごく時間がかかる。

こりゃいかん!

そこで考えたのが「生産性の高い人とは?」です。

ちょっと前に流行った(?)「働き方改革論」の中で、
日本の生産性は低いとの指摘があちらこちらにありましたね。

調べてみると、参考になる文献がありました。
出典は、2018年の「Harvard business review」です。


■ ずば抜けて生産性が高い人の7つの特徴

かいつまんで言うと・・・。

米国のコンサルタント会社を経営する「ジャック・ゼンガー 」と
「 ジョセフ・フォークマン 」は、
企業内で生産性が高いと評される7000人以上の従業員を調査した結果、
7つのスキルがあることが判明した、というのです。

1.ストレッチ目標を設定する
大きな仕事に立ち向かうとき、人は自然と作業のペースを上げ、
気を散らす要因を遠ざけようとする。
高めのストレッチ目標を達成しようと意識を集中すると、
一種のマジックが起きるのである。

筆者らの調査で最も多くを成し遂げた人たちは、
ストレッチ目標を設定することを習慣にしていた。

・・・少し、あるいはかなり高い目標設定も役立つのですね。

2.安定を保つ=節目とリズム
最も高い生産性を示した人々は、
時期によって生産性が変動することがなかった。
仕事をずるずると後回しにして、
あとで徹夜して挽回するといったこともなかった。

生産性の高い人は、毎週、毎月、安定して結果を出す方法を見つけることができた。
そういう人の仕事には節目とリズムがあり、
それがペースを維持するのに役立っているようだ。

・・・節目とリズム、大切ですね。

3.知識と専門技術を身につけている
知識や専門技術の欠落ほど、生産性の妨げになるものはない。

最も生産的だったプロフェッショナルたちは、
新しいスキルを意識的に身につけ、自分の専門技術を広げる努力をしていた。
そのため、スキルが高く、仕事が正確で、しかも短時間でこなすことが可能となっていたのだ。

・・・常に、スキルアップ、アップデート、リカレント、リスキリング、大事ですね。

4.結果を強く求める
より迅速に、かつ結果をより早く出すことに強い意欲を持つ人もまれにいる。
そういう人は、「やることリスト」にチェックを入れることに
尋常でない喜びを覚えるのだ。
新記録のパフォーマンスを達成し、さらに自分の記録を塗り替えていくのである。

・・・確かに、日々「TODOリスト」を付け、できたことをチェックしたり、
棒線で消し込んだりすることに、一種の達成感、快感、感じますよね。

5.問題を予想して解決する
最も生産性の高い人たちは、問題解決に秀でた能力を持つ。
また、起こりうる問題を予想し、解決策を前もって考えておく傾向があるため、
そうでない人が直面する問題を避けることができる。

社会心理学者はこれを「メンタル・コントラスティング」と呼ぶ。
自分が達成したい目標と、その妨げになり得る問題の両方を思い描くことが、
目標を達成するうえで有効であることが研究によって明らかになっている。

・・・もしかして研修で出会った優秀な社員は、問題解決能力も高いかもしれません。


6.率先して始める
ふつうの人にとって、仕事を成し遂げるうえで一番難しいのは、
その仕事を始めることだ。
最も生産性の高い人々は仕事を始めるのが早く、指示を与えられる前に動き出す。
言われる前に動いてしまうので、トラブルに巻き込まれることもある。
しかし、上司に怒られることはほとんどない。
結果がものを言ってくれるからである。

・・・確かに、率先して動く人、主体性のある人は生産性の高い人といえます。

7.協調性がある
抜群に生産性の高い人は一匹狼でやり手だが他の人と協力するのは苦手、
というイメージを持ったかもしれない。

しかし筆者らの研究では、最も生産性の高い人々は協調性が高く、
他の人と協力して働くことができた。
そもそも、人の気に障るようなことをあまりしないのである。

■ まとめ

著者は以下のように提言しています。

生産性を高めたいなら、
上記の7項目をチェックし、改善できるところはないか考えてみよう。

腰が重くてなかなか始められなかったり、安定した結果が出せなかったりしていないか。

もしあなたがマネジャーで、部下が生産性を高められるよう支援したいと思っているなら、
上のリストで何か役に立ちそうな項目はないかチェックしてほしい。

たとえば、部下は懸命に働いているが、
生産性を高めるのに必要なスキルが不足しているのかもしれない。
そうしたスキルを身につけるのを助けられないだろうか。

あるいは、ストレッチ目標を設定するよう促すことはできないだろうか。

最も生産性の高い人々を見ていると、魔法でも使っているのではないか
(でなければ手抜きをしているのではないか)と思うかもしれない。

しかし実際は、抜群の生産性を可能にしているのは、一連のスキルにすぎない。
スキルならば、誰もが身につけて活かすことができるはずである。

・・・生産性を高めるには「スキル」が大事か〜。
スキルなら、トレーニングすればだれでも身につけることができますよね。


■ おわりに

「生産性の高い人の7つの特徴」の中で、
今の自分には足らないなと思えることありましたが?

もしあるなら、ぜひ今から改善したり、意識したりして取り組んでみてください。

部下のこともチェックして、不足しているならアドバイスしてもいいですね。

ちなみに、この報告は2018年と4年前の結果ですので、
今の状況は変わっていることもあります。

が原理原則は変わらない。と私は思っています。
自分の状況にアレンジして考えてみましょう。

私もガンバルぞ!!

posted by suzumura at 11:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事で自分を育てる

2022年03月14日

BSフジプライムニュース「浅田先生と先崎先生」


出演者に興味を持った時に観るのが「BSフジ プライムニュース」

今日(3月14日)は、あの浅田彰先生と、先崎彰容先生の対談。

浅田彰先生?
もしかしたら、40年ほど前にベストセラーになった本の著者?

そうでした。
1980年代にベストセラーになった「構造と刀」という本の著者でした。

netで調べてみると、1983年に発刊された哲学書。
今から、40年も前のこと。
当時、読もうと思ったけれど難しそうなのでやめました。
いや、もしかして購入したかもしれませんが、
最後まで読み終えることはなかったように記憶しています。

その浅田先生。
当時は尖っていた印象でしたが、今日は、やや柔和な感じになっていました。

それにしても、すごく知的な議論が双方からあって、
あまりMCの反町さんも口を挟まないで、
本当に、面白かった2時間でした。
私には難しい場面もありましたが。

もちろん、議論内容には賛否両論あるでしょう。
知的な時間でした。

よくこのお二人をゲストに迎えましたねえ。
たぶん反町さんをはじめ、関係者の勘も冴えているのでしょうね。
すごい!

やはりプライムニュースは面白い。

明日は、どうでしょうか?
戦争は、早くうまく治まってほしいと心から思います。



posted by suzumura at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2022年03月13日

セルフコーチング「自分へのアドバイス」


今の自分にアドバイスするとしたら?


20220220夕陽.JPG


暖かくなってきました。
身も心もちょおっとホッとしている今日この頃です。

そんな日曜日、セルフコーチングの日です。

今週もイロイロありましたね。
そこでこんな質問はいかがでしょう。

「今の自分に自分がアドバイスをするとしたら、どんなアドバイスをしますか?」

何かに行き詰っていたり、なかなか明かりが見えなかったり、
迷っていたり、困っていたりす・・・

そんなときに役立つし質問です。
自分に起こっていることを客観的、俯瞰的に見つめるきっかけになります。

ぜひ、考えてみませんか?


posted by suzumura at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月12日

今週の教訓「道理が通らない」


今週の教訓道理が通らないことも多い


2022012110時32.JPG


「道理が通らない」とは、理屈に合っていないさま。
人の道から外れた行いをしたとき。
「道理に反する」ともいう。

このところのロシアの行動や発言の報道を耳にすると、
「道理が通らないことしちゃうんだ」とつくづく思います。

そういうことを平気でする輩もいる。

理不尽。

これが21世紀の姿なのでしょうか。

そして「道理が通らない」コトやヒトに遭遇したとき、どうするか?
私なら・・・。

いや、もしかしていつの時代にも「道理が通らない」コトやヒトが
生まれて続けているのかも・・・。

ちょっとため息がでちゃう今日この頃です。
でも、前を向いていたい。



posted by suzumura at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 教訓

2022年03月11日

震災から11年



今日で、東日本大震災から11年。
月日の経つのは早いですね。


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コロナ禍、ウクライナ侵攻とネガティブな話題が続き胸が痛みますが、
東日本大震災のことも忘れてはいけません。

あの時のこと、毎年思い出します。


私は、すでに独立していて、安城市で研修の真っ最中でした。

安城でも揺れを感じ、研修は一時中止に。
するとすぐに同席していた研修担当会社の社長さんが、
ロビーに出てテレビのスイッチを入れたのでした。
さすが、トヨタ系のお会社は危機管理が浸透しています。

その後のことは・・・。
本当にひどい自然災害でしたね。

大きな被害で、それらが教訓とされ世界中に浸透しているようです。

そんな今日、ふと思うのです。
「今、自分が必要としているものはなに?」

これは
「シンプルに生きる」ドミニック・ローホー著
にある一文です。

11年前、日本でも注目され、私も手にとりました。
読んでみると今でも参考になることイッパイあります。

さて、その本には、
「ある有名な写真家が世界中を巡って調査した結果、
 住民ひとり当たりの所有物の数の平均は、モンゴルで300個、日本では6000個だった」
とあります。

日本って、すご物持ちなんですね。
「断捨離」、「ミニマリスト」などが注目され、
必要でないもの見直し、手放すことが推奨されています。
が、それでも物って多いですねえ。
・・・手放しても、次から次へと欲しいものが増えていく・・・


本書では次のように続きます。
「身のまわりのものは、旅行カバンひとつ、
もしくはふたつに収まってしまうくらいの量まで減らすのが理想です」

旅行カバン、今なら、キャリーバッグやリュックに収まるくらいの荷物だとすると、
なんとなんでしょう?

考えさせられますね。

私の場合、財布? 携帯? そしてPCも必要かな。

地震も津波などの災害でも、戦争下でも非難するときは、
キャリーバッグやリュックのひとつかふたつに限られますね。

日頃から、本当に自分が必要としているものを確認しておくことも必要、
だと考えさせられます。

今日の午後2時46分には、黙禱したいと思います。
今、自分が無事だということに感謝して・・・。





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2022年03月06日

セルフコーチング「この一週間をふりかえって」


セルフコーチング「この一週間をふりかえって」

 
少し暖かさを感じさせる3月。
今日はちょっと寒くなりましたが。


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日曜日は恒例の「セルフコーチングの日」です。

今日はシンプルに行きます。
「この一週間をふりかえって」を「四行日記風」で。

1.事実
  この一週間で特に印象に残っている出来事はなんですか?
  ひとつだけピックアップしてみましょう。

2.気づき
  その出来事から気づいたことや、閃いたことはなんでしょう?
  気づいたこと、ひねり出してください。

3.教訓
  その気づきから学んだことを「教訓」として表してみましょう。

4.宣言
  以上から自分のありたい姿を明確に宣言してみましょう。


いつも言っていますが、「ふりかえり」は自分の成長、改善にとても有効です。

今後の人生をより豊かで、
人間的成長につなげるために、ぜひ考えてみてください。



posted by suzumura at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2022年03月05日

今週の教訓「まさか」のとき、どうする?



今週もイロイロありました。

20220217秋葉山梅.JPG


突然の「ランサムウエア」サイバー攻撃。
そういえば、昨年から日本の病院にもサイバー攻撃ありましたっけ。
だから、準備している企業もあったかも。


そしてウクライナ侵攻。原発攻撃。
考えられない行動。
では、実際の部隊の人たちは、どう思っているのでしょう?


考えさせられますね。

イロイロな論者がイロイロな発言をしています。
小市民の私でも、ロシアとロシアを取り巻く世界の動向を中国も注視していると思います。
台湾も戦々恐々で、あらゆる可能性を想定し、準備をしていることでしょう。

では、日本は??

わかりません。

そこで思うのが、「まさか」は誰にでも起きる。
もし「まさか」が起こったらどうする?
ということを考えておく必要があるのでは?

いま、平和の中で、小さな愚痴を言えること、幸せですね。でも・・・



posted by suzumura at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 教訓

2022年03月03日

アサーティブ・コミュニケーション


言うべきことを適切に伝える


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昨日(2022/3/2)では、アンガーマネジメントについて考えました。

人間につきもののイライラや怒り。

その怒りを、そのまま出してしまうことで、気まずい思いをしたり、
その後の関係に悪影響があったりすること、誰にもあることです。

そこで、イライラや怒りを感じたときは、
@その自分の怒りに気づく、
➁6秒間、待つ、
Bその場を離れたりする、
そんなご提案をしました。

あるいは、自分の怒りを相手に伝えることで、
自分を含め、相手や組織にメリットがある、と思えるなら、
その怒りをうまく相手に伝えることも提案しました。

では、どのようにしてうまく伝えるのでしょう。

その答えが、今注目されている
「アサーション」、「アサーティブ・コミュニケーション」です。


■ アサーティブとは

アサーティブ(Assertive)とは、日本語で「自己主張する」こと。

怒りの場面のみならず、
会議やミーティングなどで多勢に無勢で言いたいことも言えず、
納得できないまま終わってしまうこと、あるのではないでしょうか。

あるいは、
メンバーの中に自信満々で強引な人がいて、
その人が自分の意見で周りの人を強制的に説き伏せ、
周りを不快な気持ちにさせることも。

このように、言うべきことを言えないために、
あるいは言うべきことを過剰に言いすぎるために、
トラブルを招いている人は少なくありません。

自己主張しすぎるために、結果「パワハラ」と言われてしまうこともあります。
当の本人は、まったくの無自覚なのですが。

ということで、言うべきことをきちんと伝える方法を
考えてみます。
それが、最近注目されている「アサーティブ・コミュニケーション」
です。


■ アサーティブ・コミュニケーションとは?

繰り返しますが、
アサーティブ(Assertive)とは、日本語で「自己主張すること」。

しかし、ここでいう自己主張とは、
単に自分の意見だけを押し通すことではありません。

自分の意見や要望を適切に伝えて、
相手を尊重しながら問題解決にもっていくことです。


■ アサーティブ・コミュニケーションの3つのタイプ

● ノン・アサーティブ・コミュニケーション
自分の考えや気持ちを尊重しないまま、
あるいは表現しない(表現できていない)状態でのコミュニケ―ションです。
必要以上に相手の要求を受け入れてしまいがちなので、
ストレスを抱えてしまう原因になります。
また、曖昧な言葉で相手を混乱させてしまうこともあります。

● アグレッシブ・コミュニケーション
自分の考えや意見を過剰に優先させてしまうコミュニケーションです。
相手の主張を無視したり、威嚇的な態度や論理的でない主張をしたりしてしまうため、
その場では主張を通すことができても、
長期的には周りから近寄りたくない、関わりたくない存在
となってしまうことも多々あります。

● アサーティブ・コミュニケーション
自分の考えを主張し、相手の考えも尊重することができる
コミュニケーションです。
お互いの納得と理解のもとに業務を進められるので
組織のチームワークを高める土壌を築くことができます。


できるなら、三番目の「アサーティブ・コミュニケーション」が望ましいですね。
今のあなたは、この3つのコミュニケーションタイプのうち
どれに当てはまりますか?

パワハラにならない自己主張、
パワハラをはねつける自己主張、
今のビジネスシーンでは大切なことです。
では、その「アサーティブ・コミュニケーション」の方法とは?


■ アサーティブ・コミュニケーションの実践ステップ

1.事実を整理する
アサーティブなコミュニケーションを交わすには、
状況をきちんと理解し理論的に説明する必要があります。
冷静に状況を確認し、相手が納得できるようにプライオリティや
メリット、デメリットなどを伝えます。
これには、訓練が必要で、常に意識するだけで効果はバツグン!です。
自分の周りに、いつもイライラさせる人がいるなら、
今からトレーニングしましょう!

イライラする原因を明確にします。

例えば、急な依頼を受けたとき、
相手はあなたの忙しさをきちんと把握していないかもしれません。

今の自分は他の急用で手一杯。
そんな断らなければならない理由がある場合は、
急な依頼の他にどんなタスクがあるのか
プライオリティも含めて説明できるように整理します。

そうすれば「今、忙しいんだから無理です!」とすぐに突っぱねたり、
逆に受けられないのに言い出せず受けてしまったりといった、
どちらかが納得できない不本意な結果を防げます。

自分の現状を具体的に整理して説明することが大事です。
あくまでも冷静に。

となると、特に忙しい時は、自分の仕事とその優先順位を頭で整理しておいて、
いつ何時でも他者に説明できる状態にしておいたほうがいいですね。
これは、仕事の整理と効率化にも役立ちます。

2、事実(と感情)を伝える
状況が整理できたら、
事実を元にそれに対し自分がどう思っているのか伝えます。
発生している事実、つまり自分が抱えている仕事と相手からの要望に対し、
真剣な表情で主語を自分にしてどう感じているかを伝えます。

また、今抱えている案件の重要度と緊急度を伝え、
指示された仕事を含め優先順位を相手に委ねることもあるでしょう。

(3)要求を伝える
事実を伝えたら、最後に要求を伝えます。
それに対する相手の反応は、YESやNOだけとは限りません。
お互いが納得できるラインを探ることが、ビジネスシーンでは適切でしょう。
相手から反対されたら「代替案」「将来のメリット」などを出すなど
建設的な解決に向かえるようにする。

ほかにも
(4)態度や表情も重要
話している内容がアサーティブでも、眉間にしわをよせていたり、
目をみていなかったり、ぞんざいな態度、表情では台無し。
また、無意識に笑ってしまうのもNG。
真摯に向き合う態度、表情が求められる。


■ おわりに

アサーティブ・コミュニケーションを意識すると
いいこといっぱいです。

ストレスをためない、
パワハラにならない、
自由闊達なチームになる。
などなど。

今日は意識して、アサーティブ・コミュニケーションを
とってみませんか?

アサーティブ・コミュニケーションには、事実以外に感情をうまく伝えることも含まれます。
それは後日・・・

あなたも、アサーティブ・コミュニケーションを身につけて、
ストレスが少なく、かつ自分の成長が期待できる会社生活、送りませんか?


posted by suzumura at 14:21| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション

2022年03月02日

怒りをうまく対処する



「アンガーマネジメント」再確認


20220203夕方@.JPG


ここ数年、「アンガーマネジメント」もしくは「アンガーコントロール」
といった怒りを鎮める方法が注目されています。

このブログでも、数回アップしています。

「あおり運転」をはじめ、お店や公共交通機関でのトラブル、無差別事件など、
怒りの爆発事例が続いています。

みんな「怒り」や「ストレス」を抱えているんだよなア、と思います。

特にコロナ禍で、ストレスの増加が加速していますね。
不条理な、まさに疫病神です。

一般的な日常でも「怒り」が発生しやすい状況にあるのではないでしょうか。

「ついカッとなって・・・」、
あるいは「溜まっていた怒りがつい爆発してしまって・・」、そんな声も耳にします。

「怒り」を爆発させることが本当の解決策か?

爆発させた直後はスッキリするかもしれないけれど、後からの後悔はつきもの。
取り返しのつかないこともあるでしょう。

また、日頃から怒りを溜めているタイプの人もいるでしょう。
それが爆発しないこと、あるいはうまく対処できる策を身につけた方がいいですね。

そこで今日は「アンガーマネジメント」を簡単におさらいします。


■ アンガーマネジメントとは?


直訳すると「怒りの管理方法」。
怒りの感情と上手に付き合うための心理教育または心理トレーニングとして、
1970年代にアメリカで生まれました。

当初は犯罪者のための矯正プログラムなどとして活用されていましたが、
時代と共に一般化され、企業の研修などにも取り入れられるようになりました。

・・・確かに、犯罪の奥には強い怒りがあるものですから・・・
ウクライナ侵攻も?


■ アンガーマネジメント解説

アンガーマネジメントが注目されるようになってから、
さまざまな方法が提唱されています。
その中の基本をお伝えします。

1.怒りを静める「6秒ルール」
「6秒ルール」は、定番です。
誰しも、イライラする出来事に遭遇することがあるもの。
そんなときに一番やってはいけないのは、反射的に怒りを表現すること。
怒りを表現することで、より自分も、そして相手もヒートアップさせてしまう。

そこでイラッとしたら、6秒間だけ待ってみる。
人は怒りが生まれてから6秒あれば理性が働くといわれている。
つまり、「人間の怒りは6秒で収まる」という訳です。

そこで、
「1、2、3……」とゆっくり数えている間に、
少しずつ気持ちが落ち着いてきて、冷静に考えることができる。

6秒の間に深呼吸をしたり、心を無にして思考を止めたりするのも効果的。

一度、試しにイラっと来たら6秒待ってみてください。
あるいはその時の状況を心の中で半数してみるのも手。
たとえば
「えっ!なんつう言い方すんの?腹立つ〜。ああイラっとしてんだオレ」
で、あっという間に6秒です。

「えっ!なんでやれんの?教えたでしょ!あっ私イライラしてる」

トレーニング的に、やってみてもいいでしょう。
いつやるか?今です!!(古っ・・)

2.結果を予想し対処する
6秒待っても収まらないときは、こんな手もあります。
「自分の怒り」を表に出すことの結果を予想する。
 @ 相手のためになるか?
 A 自分のためになるか?
 B 組織のためになるか?   

その結果、
「相手や自分、組織のためになる」と思うなら、
冷静に客観的に自分の想いを相手に伝える。

「相手や自分、組織のためにはならない」というなら
会話を打ち切ってその場から離れる。

怒りの感情が外に出る前に、トイレに移動したり、飲み物を買いに出てみたりする。
「悪い、ちょっとトイレに行ってくるわ」
「飲み物買ってくるから、ちょっと待って」

また、目を閉じたり、深呼吸したりしてみる。

いずれも、怒りの場から移動したり、気をそらすことで冷静になることができる。
冷静になると、冷静な判断や議論もできるというものです。

■ 6秒ルールが効かなければ

友人たちとの雑談で「アンガーマネジメント」が話題になり、
「6秒ルール」の話になりました。
すると、いつも「6秒数えても、怒りは治まらないよね」ということになります。

そんな時、私は、
「自分なりの怒りの鎮め方」を持っていた方がいいと思います。

「6秒ルール」でもいいし、
「席をはずす」でもいいし、
「目を閉じる」でも、「深呼吸する」でもいいでしょう。

あるいは「怒りの結果予想」も。

状況に応じて、使い分けてもいいですね。

自覚も必要ですね。
自分は怒りやすいタイプであるという自覚があれば、対処法も考えられます。
くれぐれも「パワハラ」にならないように。


■ おわりに

ストレスフルな時代です。

ストレスが溜まってくると、イライラしやすい。
疲れてくると、イライラしやすい。
うまくいかないと、イライラしてしまう・・・などなど。

一方、
ときには、心からの怒りを相手にうまく伝えることも
必要です。
その伝え方は、後日。

いずれにしても、
不用意な怒りを発し、
自分も相手も傷つくことのないようにしたいですね。

さて、あなたのアンガーマネジメント法は?



posted by suzumura at 10:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション

2022年03月01日

powercard「整え動く」


3月が始まりました。

年度末でお忙しい方も、いらっしゃるでしょう。
もう、来年度の計画は立てられておられるでしょう。

人事部では、新入社員の受け入れ、さらに採用と
忙しい日々でしょうね。

私的には、
3月は
年度の最後の月ということで、
気が引き締まったり、緩んだり、
なんとなく中途半端に、かつあっという間に終わることが多い、という印象です。

それでも、月初めは、なんとなく意識も高まりますね。

ということで、
今朝、早速、「3月スタート日の今、浮かんできた言葉」を
したためてみました。

思い浮かんだのは、いつものように「進む」「一歩」「踏み出す」「努力」
など、自分を鼓舞する言葉。

いつも通りでは詰まんない、ということで更に思いをはせると
「整える」、つまり心と体を整えたいという思いが浮かびました。
かつ、「動く」ことも必要だなと。

そこで「整え、動く」にしました。

20220301整え動く.JPG

書道具をかたづけていると、
「おいおい、そうはいっても、すべて『自分しだい』だよねえ」
との、心の声が。

その通りだなあと思ったのです。

20220301自分しだい.JPG


自分しだい、今、ここの自分の考えや選択しだいで、
どうにでもなる。

これを肝に銘じて、充実して、成長を実感できる3月にしたいと
思いました。


posted by suzumura at 09:13| Comment(0) | TrackBack(0) | powercard