ほめられたら、その人の気遣いに感謝しよう
先日のこと。
新しい美容院に行ったら、私の髪質、
つまりグレイヘアのことをほめてくれました。
カット後ですが。
しかも、私を担当したオーナーさんだけでなく、その美容院のスタッフ全員から、
「いいですね」「カッコいいですねかっこいいですね」「すごくお似合いです」
などなど。
まあ、社交辞令、営業トークだとしても、悪い気はしない私です。
ことほどさように、誰でもほめられたらいい気分になります。
中には、そうでもない人もおられるようですが。
そこで思い出すのが、
先日読んだ「その言い方は失礼です」吉原珠央著(幻冬舎新書)の一文です。
それは
「ほめ言葉の半分は嘘」というもの。
■ ほめ言葉の半分は気遣い本書では、「ほめ言葉の半分は嘘だと思え」と断言されています。
その理由として、
「『○○さんて、本当に面白いですね!』と言われたら、
半分は本当にあなたが面白いことを言ったからだとしても、
残りの半分はあなたに対する気遣いだと思うから」
とあります。
「嘘」という言葉はネガティブな印象を受けますので、
私としては「気遣い」や「感謝、お礼」の解釈に賛同します。
確かに、私自身が他者をほめるときのことをイメージしてみると、
事実が半分で、残りの半分は感謝の気持ちのようです。
例えば、接客スタッフさんに
「笑顔がステキですね」とか「対応がテキパキしていますね」と伝えるとき、
そんな対応をしてくれたことに、感謝の気持ちが入っています。
■ ほめられたらでは、ほめらたらどう対応したらいいか?
本書は次のように述べています。
「ほめ言葉の半分は気遣い」ということを念頭において会話をしている人は、
威張ったり、横柄な態度になることはない。
自己満足に浸らずに、相手の気遣いに対して
「ありがとうございます。私の方こそ○○さんと一緒にいると、とても楽しいです」
と反応しよう。
ほめられると、
「いやいやそんなことありません」とか「全然だめですよ」などと
謙遜する人は多いものです。
が、「ほめ言葉の半分は気遣いやお礼」と理解すると、対応も変わってきます。
例えば「笑顔がステキですね!」とほめられたら、
「ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです」
と対応する。
また、ほめられたことに対し謙遜すると、
相手を否定していることになるという説もあります。
ほめられたら素直に受け取り、お礼をいうこと、心掛けたいですね。
■ ビジネスシーンではたとえば上司から
「最近、君の説明、とてもわかりやすくなったね。がんばってるね」とほめられたら、
「ありがとうございます。もっとうまくできるようにがんばります」と言う。
先輩から
「最近、積極的に発言しているね。君の意見は参考になるよ」とほめられたら、
「ありがとうございます。がんばります。
的外れなことを言ったら教えてくださいね」
顧客から
「君の会社の製品はとても品質が良くて、重宝しているよ」とほめられたら、
当然「ありがとうございます。
もっと品質向上に努めますので、何かあったらご指摘いただければありがたいです」
■ おわりにポイントは「ほめられたら、謙遜せず遠慮もしない」
そして「ありがとうございます」の感謝の気持ちを伝える」
ですね。
今、「ほめる」については、さまざまな見解、意見があります。
いずれにしても、ほめられたら誰しもうれしくなるもの。
「ほめ言葉の半分は気遣い」を忘れずに、接したいですね。
もちろん、自分自身が相手をほめることも忘れずに。