2019年04月24日

ピグマリオン・マネジメント


人は期待されると伸びる


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上司や周りの人から「期待されているなあ」と
実感したとき、
その期待に応えたいと、がんばれるものです。

期待されていると思えると、
嬉しくなりますね。

私も、上司からの期待を実感したとき、
がんばりました。

逆に「自分は期待されていない」と感じると、
やる気をなくし、希望もなくなるものです。

期待されることの効果は
「ピグマリオン効果」として知られています。


■ ピグマリオン効果とは

1964年、米国の心理学者ロバート・ローゼンタール
が小学校の実験で実証した
「人間は期待された通りに成果を出す傾向がある」
というものです。

ピグマリオンという名称は、
ギリシャ神話の
「ピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、
その願いに応えたアプロディテ神の力で人間化した」
という伝説に由来するそうです。

ローゼンタール博士の実験をかいつまんでいうと。

何の裏付けもないのに、
「この生徒たちは知能が高いからこれからグングン伸びる」
と信じ込まされた教師が、
その生徒たちに対し期待を込めて指導したことから、
その生徒たちの成績が実際に伸びた。

つまり、
教師から期待されることで生徒の成績が伸びることから、
「人は期待されると伸びる」
という結論に達したのです。

なお、その後の研究で、
「伸びる」とされた生徒と、その他の生徒に対する
教師の態度にも違いがあったようです。
「この生徒は伸びる」という意識があると、
対応の仕方も変わるものなのですね。

このピグマリオン効果を、
職場のマネジメントに生かすのが、
「ピグマリオン・マネジメント」です。


■ ピグマリオン・マネジメント

榎本博明著「ビジネス心理学100本ノック」
からの引用です。
・・・この本、参考になるホントいい本ですよ。

元ハーバード・ビジネススクール教授の
J・スターリング・リビングストンが提唱しました。

マネジャーの期待が部下や部署のパフォーマンスに影響を与える、
ピグマリオン効果による動機づけの方法。

1.マネジャーが部下に何を期待し、また部下をどう扱うかによって、
  部下の業績と将来の昇進がほとんど決まってしまう
2.優れたマネジャーは、「高い業績を達成できる」
  という期待感を部下に抱かせる能力を持っている
3.無能なマネジャーは、このような期待感を与えることができず、
  その結果、部下の生産性も向上しない
4.部下は部下で、自分に期待されていることしか行おうとしない
  傾向が強い

加えて、榎本氏は
「初年度に会社から期待されたことと5年後の昇進との
相関は0.72となり、
両者の間に非常に強い関係があることを見出した研究もある」
とし

「モチベーション・マネジメントとしては、
上司が部下に対して、
期待の視線を投げかけ、期待していることが伝わるような
声掛けを心掛けることが大切」
と、結んでいます。


■ おわりに

あなたは、部下に期待をしていますか?
期待していることを態度で示したり、
言葉で伝えていますか?

私の経験では、
たとえその部下の現状の働き方に不満を感じていたとしても、
努力すれば必ず伸びる、
と期待をもって接することで、
その部下の成長が実現することを
実感しています。

さあ、
あなたも、せっかくご縁があって自分の部下となった
人たちに対して、
期待をもって接してみましょう。

彼らは、あなたの期待を嬉しく思い、
その期待に応えたい、と努力をするでしょう。

「期待されても困る」という部下もいるものですが、
それでも内心は嬉しいもの、
と思いますよ。


posted by suzumura at 05:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり