2019年03月19日

正当に評価されているか?


正当に評価されていないと感じるのはなぜ?

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自分は上司から認められていない。
こんなにがんばっているのに、正しく評価してくれない。
上司はえこひいきだ。
上司の目は、節穴だ!

そんな声は、あちらこちらから聞こえてきます。

一般社員からもですが、
課長クラスからも。
いやいや、部長クラスも。

もちろん私自身も、会社勤務時代はそうでした。

なんでだろう?
ちょっと不思議ですよね。

その明解な理由がわかりました。

何度もご紹介している
「ビジネス心理学100本ノック」榎本博明著(日経文庫)
からの引用です。

その理由は、「ポジティブ・イリュージョン(幻想、錯覚)」
だった!

■ 人はだれも自分に甘い

榎本氏は、
「人事評価に対する不満を抱く人が非常に多いのは、
どの職場でも同じではないでしょうか。
人事評価システムがいろいろ工夫されているのに、
なぜそんなに不満が渦巻くのでしょうか?

そこには
「自分を過大評価する心理傾向、
いわゆる『ポジティブ・イリュージョン』があるのです」

確かに、人間、自分のことは過大評価してしまう傾向、
ってありますよね。
そう、自分には甘い、ってこと。

心理学者のダイニングたちが実験したところによると
「リーダーシップ能力について、
70%が自分は平均より上とみなしており、
平均より下とみなす人はわずか2%。

さらに人とうまくやっていく能力については、
なんと85%が自分は平均より上とみなしており、
平均より下だとみなす人は皆無という結果だった」

また、管理職の90%が自分の能力は
他の管理職より優れているとみなしているとするデータもあるようです。

このように、
だれもが自分は平均以上と思う心理傾向をもつものです。
それが人事評価に対して渦巻く不満の基になっているといえます。

人には「ポジティブ・イリュージョン」という
自分には甘い心理傾向がある。
覚えておきたいですね。


■ 人が人を評価するのは難しい

さらに、
「ただしもともと人事評価というものは非常に難しいものであって、
いくら基準を明確にしたつもりでも、客観的な評価などあり得ません」
としています。

そうですよね。
人が人を評価するって、本当に難しいことです。

特に日本人にはその傾向が強いようです。
書籍には
「日本人の場合は、有能さよりも真面目さや優しさ、
誠実さに関するポジティブ・イリュージョンが顕著にみられる」
とあります。

つまり、成果として測ることが難しい尺度を
私たちは持っています。

真面目さや誠実さ、あるいは責任感や努力家といった面を
重視しがちですよね。

それが「こんなにがんばっているのに・・・」
という言葉に現れています。

とはいえ、近い将来、
もしかしてAIが、客観的な評価をしてくれる時代が
到来するかも・・・。

すると、どうなるかな??
これもある意味、心配・・・。


■ まとめ

「だれもが自分は平均以上と思う心理傾向を持つ」
もの。

書籍は
「評価する側としても、報われない思いを抱える側としても、
こうした心理メカニズムを知っておく必要があるでしょう」
としています。

もしかして自分は自分に甘いかも、って自覚することも
大切ですね。

ちなみに、
能力が低い人ほど、自分の能力を高く評価する
という実験もあるようですよ。  

これ、アルアルかも・・・。


posted by suzumura at 09:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり