2019年02月22日

不安もまたよし


不安が強い人の方が、仕事ができる?

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ビジネス心理学100本ノック 榎本博明著 日経文庫
には、
職場で役立つ心理学が満載。

今や、心理学を学ぶ、心理学を身につけることは
ビジネスパーソンにとって不可欠ですね。

さて。

その中で、興味深いテーマがありました。

不安や悲観に関するものです。

昨今、ポジティブ思考が人生に有効とされています。
が、ネガティブ思考もいいかも、
というお話。


■ 不安の強い人の方が、仕事ができる

かいつまんでいういと
不安だからこそ用意周到になれ、
その結果うまくいく。

これを「防衛的悲観主義」と言うそうです。

思い当たることありませんか?
ちょっと詳しく見ていきましょう。


■ 防衛的悲観主義

Netで調べてみると、
心理学系の大学の先生やカウンセラーの先生たちが、
あれこれ論文を出しています。

代表的なのは・・・

心理学者のジュリー・ノレム先生
「防衛的悲観主義」を提唱し、
書籍「ネガティブだからうまくいく」を発表しています。

原題:The Positive Power of Negative Thinking
ネガティブシンキングのポジティブな力

防衛的悲観主義者(DP者Defensive Pessimists)は、
方略的楽観主義者(SO者strategic optimists)に比べて自尊心が低く
不安が高い一方で,
パフォーマンス前の準備を入念に行い,
その結果SO者と同程度に高いパフォーマンスを示すとされている。


というもの・・・。


■ 不安だからこそ用意周到になれる

この書籍では
「防衛的悲観主義者は、これから起こることを考えるときには
徹底してネガティブに考え、
不安をもちやすく、最悪の事態をあらゆる角度から想像しては
失敗するのではないかと怖れるのですが、
結果的にはもっともうまくいくタイプなのです」

「悲観的で不安が強いために、用意周到に準備を行い、
あらゆる状況を想定し、失敗についてもあらゆる想像をしながら
対処法を検討しておくことで、
ものごとを滞りなく進行させます」

とあります。

つまり、
失敗を恐れるあまり、
入念な準備を行い、
その結果、うまくいく。
ということですね。


■ 私の経験

思い起こせば、
私が人事部時代のこと。

課長昇進テストで、
本人の見解を求める質問が導入されました。
私は、その問題用紙を作る側でした。

その中に
「物事を不安にとらえるタイプか?」
というような設問がありました。

当時の私は、
「不安に思うのは自信がないからNGでは?」と思っていました。

ところがこの問題を提起した人事担当常務取締役は、
不安に思うタイプの方が管理職に向いている、
というような見解でした。

なんでかなあと思っていました。

が、今では、
仕事前にすごく不安になる自分です。

不安になるから、
入念で周到な準備を欠かしません。

もし、不安を感じなかったら、
もし、「適当にやってもうまくいく」と思っていたら、
自分が納得できるような結果は望めないと
思える私です。

準備とは、
情報収集から想定問答集の作成、
見やすくわかりやすい資料づくり、
声出しリハーサルなどなど・・・。

私は、特に資料づくりには、ほんと時間をかけてしまう方です。
今は「70%でGO!」という時代ですなのですが、
どうしても・・・。


■ まとめ

ポジティブ思考が喧伝されている昨今、
自分のネガティブさを嘆く、不安になる、
そんなときもあるでしょう。

でも、そのネガティブさが、
あなたを成功に導くのです。

と、思えると、
人生、もっともっと楽しくなりますね!


ちなみに書籍のこのテーマの最後には・・・。

「このように防衛的悲観主義者は、
不安だからパフォーマンスが良いのであって、
楽観的になって不安が消えると、のんきに構えてしまい、
準備がおろそかになり、
かえってパフォーマンスが低下してしまいます。
それは実験でも証明されています」

と、結んであります。

いい仕事をしていくためには、
自分が納得できる結果にするためには、
自信もある程度必要だが、不安も必要。
自信があっても、
なにごとにも入念な準備も不可欠、
ってことでしょうね。

特に、プレゼンの場面では、
準備の度合いが、すぐに伝わってきますから。

不安をパワーに変えましょう!


posted by suzumura at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング