2018年11月13日

日経ビジネス「働き方改革」特集


働き方改革が進まないのは?

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先日の日経ビジネス(2018.10.22号)では、
「働き方改革 やる社員 やらない社員」が
特集でした。

政府が「働き方改革」を提唱しているものの
実感として、現場では進んでいない・・・。

そこで日経ビジネスは、
うまく進んでいない原因は社員にあるとし、
年代ごとに調査分析したのです。

ちなみに、
注意事項として
生まれた世代によって「○○世代」などと
ステレオタイプにくくられることに対し、
違和感や嫌悪感を抱かれる方にとっては、
刺激的な表現が含まれています。
と・・・。

まあ、誰しも「○○世代」として一括りにされるのは、
つまり、決めつけられるのは嫌ですものね。

とはいえ、
ちょいと見ていきましょう。
自分自身をふりかえることや、
上司、部下を理解するきっかけになるかもしれません。

まずは巻頭文を紹介します。


■ 悪いのはミドルか現場かベテランか

以下引用。

「特定の立場にいる社員のせいで、働き方改革が進まない」
そんな声が企業の現場から上がり始めている。

・・・ということで、社員を階層に分けて
「足を引っ張っている原因」が分析されています。
・・・面白いですよ。アルアルかも。


■ 仮説1 ベテラン社員「会社中心主義」
現在66歳から71歳の意識

・仕事中心主義
・成功体験への固執
・苦労=美徳の価値観
・強すぎる競争意識
・過去にこだわり「新しいこと」は苦手

その結果
・自分の仕事の仕方を拒否されると怒り出す
・競争相手の意見には内容に関係なく反対
・昔は○○だったと過去にとらわれている

・・・ので、働き方改革は進まない?


■ 仮説2 経営層「事なかれ主義」
現在57歳から66歳の意識

・人は人、自分は自分
・放任主義
・理想論ばかり
・働き方改革より関心は自分の老後

その結果
・内容を問わず改革に無関心
・事なかれ主義で挑戦しようとしない
・結果だけを求めて具体的な案を出さない
・もうすぐ定年だからと話を聞かない

・・・ので、働き方改革は進まない?


■ 仮説3 中間管理職「軽薄体質」
現在47歳から57歳の意識

・自己評価が過大
・超享楽主義
・何ごとも損特勘定
・改革は明るく楽しく無理をせず

その結果
・楽しくないことはやらない
・自分の負荷が増える活動には反対
・各自で頑張ってほしいと自分は何もしない
・思いつきで勝手に改革の中身を書き換える

・・・ので、働き方改革は進まない?


■ 仮説4 現場リーダー「悲観主義」
現在31歳から47歳の意識

・人づきあい苦手
・リスク回避優先
・強い諦め感
・この改革、失敗すれば後はなし

その結果
・リスクがあることには消極的
・会社を信用せずに改革に乗り出さない
・上司や周囲の顔色をうかがって結論が出せない
・どうせわかってくれないとあきらめる

・・・ので、働き方改革は進まない?


■ 仮説5 一般社員「ほどほど主義」
現在23歳から31歳の意識

・薄い危機感
・努力が苦手
・プライベート優先しすぎ
・何事もほどほど
・そもそも改革って必要あります?

その結果
・自分が必要性を感じないとやらない
・新しい挑戦や考える仕事は人任せ
・改革をやるべき理由に共感しない
・会社を軽視して指示をしれっと無視する

・・・ので働き方改革が進まない?


■ 対応策は?

日経ビジネスでは、
働き方改革の攻略法として「階層間の相性」をあげ、
企業の成功事例を紹介しています。

たとえば
コニカミノルタジャパンさんの例
(かいつまんでいうと)

・上下の階層と相性が悪いといわれる「現場のリーダー」は
「ベテラン」と考え方に親和性がある。
そこで「ベテラン」を改革担当の先任者とし再雇用し、
「現場のリーダー」には改革の実行役にした。

会社としてやらざるを得ない忍耐と実行性が欠かせないものは
「ベテランと現場リーダー」を前面に立てる。

・「ミドル層」と相性がいいといわれる「若手」には、
(彼らの特性を生かし)
同じ改革でも、新規事業や新商品・サービス開発など
余裕を持って豊かな発想を打ち出す必要があるものを任せる。


・・・世代別の相性ってありますよね。
そこをうまく活用したという訳ですね。


■ おわり

日経ビジネスでは、
「働き方改革のネックは特定の年代ではなく、
全階層が抵抗勢力になっている可能性がある。
改革を妨げている抵抗勢力ごとに細かく対策を練ることが必要。
そのカギは階層間の相性の有効活用」
としています。

待ったなしの「働き方改革」。
担当部署の方は、頭を痛めておられることでしょう。

この「階層別相性の有効活用」も、
参考になるかもしれません。


posted by suzumura at 04:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり