2018年08月23日

勇気をもってストレッチゾーンに


今の仕事はどのゾーン?

20187緑木々.JPG

人材開発や組織開発の第一人者中原淳先生。
2018年から立教大学の経営学部教授になられたようですね。
・・・学びたいなあ、なんてね

多くの書籍を上梓されています。
とても参考になります。

その中で最近のリーダーに必須といわれているスキル「フィードバック」
に関する書籍があります。

フィードバック(中原淳著)2017年3月3日 
PHPビジネス新書 870円(税別)


書籍の中で、部下育成のための仕事の与え方について
部下の3つの心理空間から説明しています。


■ 部下の3つの心理空間

部下が仕事に当たっているときの心理空間(心理状態)を
3つの円で解説しています。

中心が「コンフォートゾーン」、
外側が「パニックゾーン」、
その中間が「ストレッチゾーン」です。


1.コンフォートゾーン(快適空間)
3つの円の中心に位置する。

「コンフォートゾーンとは、その仕事をしていても、
さほどストレスを感じない心理状態を表しています。
何度も経験していてやり慣れているルーチンワークや、
プレッシャーのない事務仕事などをしている状態が
これに当てはまります」


2.パニックゾーン(混乱空間)
最も外側に位置する。

「与えられた仕事が(今まで経験したことがなく)
失敗するリスクが高く、
強い不安やプレッシャーを感じるような心理状態です」


中原先生の解説を簡単にいうと
「コンフォートゾーン」でいられる“ぬるま湯”の仕事を与えても、
部下は成長しない。
かといって「パニックゾーン」に陥る仕事をさせても、
成長はむつかしい。
あまりに失敗するリスクが高すぎると、悪いことばかりが頭をよぎり、
よほど強靭なメンタルを持っていない限り本来の能力を発揮できなくなるからだ。


■ ストレッチゾーン

そこで登場するのが「ストレッチゾーン」です。

部下が確実に成長するためには
「ストレッチゾーン」の業務経験を与えることだと
しています。

つまり、
「コンフォートゾーン(快適空間)」と
「パニックゾーン(混乱空間)」の
中間に位置する「ストレッチゾーン(挑戦空間)」
の心理状態になるような仕事を与えるのです。

「ストレッチゾーン」とは、
適度にチャレンジや背伸びをしているときの心理状態のこと。

できるかできなか多少の不安はあるけれど、
それよりも成長している実感や新たな仕事を遂行できる
ワクワク感の方が勝っている状態。

いいかえれば「ちょっと無理すれば何とかこなせる業務」
といえるでしょう。

中原先生は
「マネジャーは、どのような仕事を与えれば、
部下が『ストレッチゾーン』になるかを常に考えて、
仕事を割り振らなければなりません」
としています。


■ まとめ

「ストレッチ業務」や「ストレッチ経験」など、
ストレッチという言葉はよく耳にしますね。

誰しも、
「ストレッチゾーン」の心理状態になる仕事を与えられたとき、
がんばって努力し、失敗したとしてもやがて達成感や成長を
感じた経験あるのではないでしょうか。

まさに「ストレッチ経験」が自分を成長、向上させるといえます。

つまり、
上司、マネジャーは、
部下の個々の能力や意欲を見極めたうえで、
それぞれの「ストレッチゾーン」に当てはまる業務を与えることが求められる
ということですね。


■ 追記

部下への仕事の与え方は、以上です。

で、更に言及したいことがあります。

あなた自身は今、どのゾーンの仕事をしていますか?

もしかして「コンフォートゾーン(快適空間)」?

ある年齢に達すると、
もしかしたら「コンフォートゾーン」の仕事をしているかも
しれないのです。

簡単、らくちん、おちゃのこさいさいなんて。

新しい仕事に挑戦しなくなることもあるでしょう。
仕事のみならず、新しい知識・スキルなどへの挑戦に
億劫になっていませんか?

もし自分がコンフォートゾーンにいると思うならば、
ぜひ「ストレッチゾーン」へ挑戦してみませんか?

タル・ベン・シャハー先生も、
「幸福を感じるためには、勇気をもって自分の背伸びゾーン
(ストレッチゾーン)に足を踏み入れるべきだ」
とおっしゃっています。

あなたは今、どのゾーンにいますか?

・・・パニックゾーン(混乱空間)だとしたら、
今すぐ、考えるべきですね。



posted by suzumura at 08:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕事で自分を育てる