2018年08月09日

ストロークの法則(返報性)


ストロークは返ってくる

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コミュニケーションで大切なことの一つに、
相手を認める言葉かけがあります。

特に相手が「もらって嬉しい」と思えるような
声掛けには、場を和まし、相手を勇気づける効果があります。

それが「プラス・ストローク」です。


■ ストロークとは

ストロークとは、水泳の一かき、野球のバットの一振りなどを
いいます。

「交流分析」で有名なカナダの心理学者「エリック・バーン」は、
相手に対する働きかけ・声かけのことを「ストローク」と表現しました。
ストロークには「プラス」と「マイナス」があります。


■ プラス・ストローク 

プラス・ストロークとは、もらって嬉しいストロークです。
例えば
笑顔・明るい挨拶・ほめられる・励まされる
ねぎらってもらう・感謝される・共感してもらう
などがあります。

誰しも、こんなプラス・ストロークをもらうと
嬉しくなるものですね。


■ マイナス・ストローク 

マイナス・ストロークとは、もらって嬉しくないストロークです。

例えば
否定される・責められる・怒鳴られる・
視線をまったく合わさない・無視される など

相手から、これらをされたり、言われたりすると
嬉しくないですね。


■ プラス・ストロークの体験

先日、担当している「コミュニケーション研修」で、
プラス・ストロークの体験をしました。

研修では「相手への承認が大切」をテーマに、
「承認するためには観察することが大事」
を提案しました。

では、あなたは日頃、部下や周囲の人をよく観察しているか?

それを問うワークを実施しました。
「プラス・リスト」の作成です。

方法は簡単。

まず、部下や周りの人十人程度の名前を
縦にひとりずつ記入していきます。

そしてそれぞれの良い点を名前の右側に書き出していきます。

仕事ぶり、最近の成長、リーダーシップのみならず、
性格や人柄など、良いと思えることを書き出すのです。

決して、良くない点を書かないように。

良い点が見つからなくても「強いていえば」と
考えます。

記入後、三人のグループで共有します。
この時も、決して良くない点を言わないことがルールです。

このワークでは、
・日頃自分が、周りの人を満遍なく観察しているか。
・良い点がスラスラ出てくるか、出ない人がいないか。
を確認してもらいます。

書き出すことで、部下の良い点に気づいたり、
良い部下の中で仕事をしていることなどが
自覚できたりります。

さらには、
部下の良い点を考えて書き出すことで、
なんだか嬉しい気持ちになります。

そのうえ、三人でそれぞれ語り合うことで、
より人の良い点が明確になり、
場も温かく熱気にあふれます。

受講者の感想にもあったのですが、
「嬉しくなった」とか「恵まれている」など
プラスの発言が相次ぎました。

人の良いところを考え、他者に伝えることは
まさに「プラス・ストローク」の交換といえます。

多くの研修で実施していますが、
いつも嬉しく、時には感動的な場面にも遭遇します。


■ マイナス・ストロークの体験

ある会合でのことです。
それは、双方が自分の正当性を主張し、
相手を非難する、という会合でした。

相手を非難する、批判する言葉は、
お互いにとめどもなく出てきます。

やがて、その場は重苦しい雰囲気になり、
心ある人が場を切り替えようとしても、
うまくいきませんでした。

誰しも、腹立たしい気持ちや、晴れない気持ちで
帰路についたと思います。
私自身も。

マイナス・ストロークの体験でした。


■ おわりに

ストロークには「ストロークのブーメラン効果」
あるいは「ストロークの返報性」というものがあります。

ストロークは出せば出すほど、まわりからも同じストロークが
返ってくるのです。

プラス・ストロークを出し続けると、
相手や周りは嬉しく感じ、やる気も出てくるでしょう。
それが自分にも必ず返ってくるのです。

反対にマイナス・ストロークを出し続けると?

他者の悪口、批判、不満を言い続けると、
あるところまでは「吐き出し効果」でスッキリするものです。
ただ、度が過ぎると、
場は重く、いやな雰囲気になるものです。

楽しくない。
居たくない。
もう、会いたくない。

あなたの周りはいかがでしょう?

あなた自身はどうでしょう?

プラス・ストロークを出し続けたいと
思っている私です。



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posted by suzumura at 09:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり