星野リゾート社長「よくよく考えれば予測できたはすです」
先日の日経新聞で、ピン!とくるフレーズを見つけました。
日経新聞(2023/6/1)「私のリーダー論」では、
星野リゾートの星野佳道路社長のインタビュー記事が掲載されていました。
テーマは「一人ひとり考える組織に」
星野社長といえば、あの高級旅館、ホテルを全国、いや世界で運営している剛腕社長です。
その発想力とか行動力は、とても参考になり、記事やTV出演をチェックしています。
その星野社長の発言の中に、私的に注目したフレーズがありました。
「ようよく考えれば予想できたはずです」
・・・確かにそうだよな。気がついてもスルーしてしまっているから、と
気づいた私です。
インタビューでは、「心配に学んだこと」を尋ねています。
星野社長は「失敗というより、対応が遅れたことが何度かあります」と対応。
アフターコロナへの対応のこと。
かいつまんでいうと、
コロナ禍が落ち着き
「旅行需要が回復し、予想を超える数の運営依頼がオーナーさんから舞い込んだ」
好条件だったので多少無理をして依頼を受けたところ、
人材やマーケティングのリソース確保が遅れ、
組織に一時的に大きなストレスを掛けた」
とのことです。
・・・「大きなストレスを掛けた」という言い回しも、独特ですね。
続けて
「コロナ禍の役3年間で施設数は41から67に増えました。
本当に、予測不可能な数字だったかといえばそうではない。
よくよく考えれば予想できたはずです。
リーダーシップでは先々のことをいかに予測し、準備し、
対応できるかが常に問われます」
日頃業務では、さまざまな変更、変化などが日常化し、
常にそれに対応しなければなりません。
思いもよらぬ案件だ、予想だにしない問題だ、とか言ってしまいそうですが、
星野社長の言葉を借りれば、先手先手で見通すことは不可能ではないはずですね。
よくよく考えてみると、私たちの周りで発生する予期せぬ出来事も、
なにかしら兆候があったり、業界や世界を見渡していると予測ができること、
あるのではないでしょうか。
経営環境も社会環境も常に変化し続ける現代、意識してその次を予測することが必須。
と、考えさせられた一文でした。
「よくよく考えたら予測できたはず」と、あとから後悔しないように、
アンテナを張り巡らしておくこと大事ですね。
あなたの、職場、会社、業界、あるいはプライベートで、
次に起こりうること、予測させることは、なんですか?
勝ち残っていくために、生き残っていくために重要な視点です。