2025年05月22日

防衛的悲観主義


防衛的悲観主義


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私事ですが、私の短所の一つに「心配性」があります。
楽観的な部分、というか「楽観的に考えよう」と自分に言い聞かせることもよくあります。
が、総合すると心配性です。

先日も、とあることについて、あれこれ心配している自分に気がつきました。
そこで思い出したのが、「防衛的悲観主義」です。


■ 防衛的悲観主義とは

「防衛的悲観主義」とは、
物事を悪いほうに考えることで、悪い状況を回避しようと努力し、
その結果成功につながるという考え方。

米国の心理学者ジュリー・K・ノレムとキャンターが提唱した概念です。

防衛的悲観主義者は、不安が強いために、用意周到に準備を行い、
あらゆる状況を想定し、失敗についてもあらゆる想像をしながら対処法を検討しておくことで、
ものごとを滞りなく進行させることができる、
という訳です。

確かに、私自身「心配なので、失敗しないように準備する」ってことよくあります。
まあ、こう考えると「心配性もいいかも」なんて思います。

そこで思い出すのが、人事部時代のこと。
当時、「課長の昇進試験」に自己分析を導入し、
その中に、「自分は悲観主義か楽観主義」を問う項目がありました。

それを見た当時の人事担当役員は、
「マネジャーにとって心配性は必須なんだよ」と断言されていました。

当時、若かった私は、その理由が分かりませんでした。
担当役員も詳しく説明はされないので、理由は分からずじまいでした。
が、強く印象に残っている一コマです。


■ ポジティブ思考もほどほどに

一般的に、悲観主義より楽観主義のほうが良いと思われています。
ネガティブ思考よりもポジティブ思考のほうが心理的にストレスも少なく、
幸福を感じやすいという考え方です。

近年、そのようなポジティブ心理学が注目され、
私自身も興味をもっており、どうすればポジティブな考え方を実践できるかといったノウハウも、
このブログで取り上げています。

しかし、
楽観的になって不安が消えると、呑気に構えてしまい、
準備がおろそかになることでパフォーマンスが低下する、
という実験結果も出ているようです。


■ おわりに

なにごとも、ほどほどに、ということでしょうか。

なんでも「物事を悪いほうへ考えることで成功している人たち」もいるとか。

いずれにしても、強いストレスはできるだけ排除し、
ほどよいストレスを感じながら準備をして良い結果を出し、
総合的に幸せを感じられる日々を送りたいものですね。


posted by suzumura at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Creative mindset

2025年05月19日

「寒暖差アレルギー」かも


寒暖差アレルギー


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5月も後半です。

が、不調。
クシャミと鼻水がときどき。そしてだるい。
これ、「寒暖差アレルギー」かも。

先日(2025年5月17日)の日経新聞に掲載されていました。
「季節の変わり目、自律神経乱れ」とあります。
鼻水が出て、クシャミもあるようなら、この「寒暖差アレルギー」かもしれないとのこと。

記事には、
「目安として7℃以上の気温差が生じると自律神経のバランスが崩れ、
クシャミや鼻水などの症状が現れる」とか。

また
「倦怠感や不眠、肩こりが起きる『寒暖差疲労』や、
風呂上がりに赤い発疹が生じる『寒冷蕁麻疹』がある」。

しかし「いずれもアレルギーではなく、自律神経の乱れが一因とされる」とあります。

ああ、「自律神経の乱れ」か。
最近、「自律神経」、注目されていますよね。

花粉症が続いていると思っていたら、違うってこと。
ちなみに、風邪とアレルギー性鼻炎と、寒暖差アレルギーの違いも掲載されていました。

風邪・・・鼻水は粘り気のある黄色が多く、クシャミは出ることもあり、
    熱も出るが、目のかゆみはなし。
アレルギー性鼻炎…鼻水は黄色になる場合もあり、クシャミは連続して出やすく、
         目のかゆみもあるが、熱は出ない。
寒暖差アレルギー・・・鼻水は透明でサラサラ、クシャミは一時的に出やすく、
          目のかゆみも熱もでない。

わかりやすいですよねえ。
あなたは大丈夫ですか?

またまた私事ですが、確かに、3月、4月は、クシャミは連続し、鼻水も黄色っぽいものでした。
が、今はサラサラ。
クシャミも一時的にでる、ということで、まさに、寒暖差アレルギーです。
これが続くようなら、耳鼻科へくべきかも。

ちなみに、記事には「アレルギー性鼻炎は20年前と比べ増加傾向にある」とあります。
理由は「衛生環境が向上したことで微生物やアレルゲンへの接触が減り、
免疫機能の発達に影響し耐性が弱くなった」という説が有力のようです。

私は、予防として、昨年の11月末ころから花粉症の薬を飲んでいます。
が季節が変わるにつれて、処方も変更しなければならないかも。

便利な時代ですが、やはり、生きづらさも感じる今日この頃です。
・・・はやく、元気になりた〜〜い!!




posted by suzumura at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2025年05月18日

今週の教訓「逃げたらあかん」



教訓「逃げたらあかん」

通常、「今週の教訓」は、毎週土曜日にアップしています。

が、昨日はヘトヘト状態で、集中力もなく、ダラダラと一日が終わりました。

今日は、回復傾向です。
ということで、「教訓」をアップしたいと思います。

教訓は「逃げたらあかん」

ピンとくる人も多いでしょう。
埼玉県三郷市のひき逃げ事件です。

イロイロな事件、事故がありましたが、この「ひき逃げ」も連日報道されています。
子供の列へ突っ込んで、そして逃げる大型SUV。

車の事故は、いつでもどこでも誰にでも起こりうることです。
が、「逃げたらあかん」。
これが教訓です。

起こした方は、恐れや恐怖などで逃避したい気持ちが沸き上がるでしょう。
が、逃げたらいけないのです。

人生、イロイロあります。
「逃げたらあかん」事案、ありますよね。
正面から受け止める勇気が必要ですね。




posted by suzumura at 09:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 教訓

2025年05月15日

「報連相」ファミリー


「報連相」に続く新たなビジネス用語
「チンゲンサイ」や「コマツナ」そして「オヒタシ」

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先日(2025.5.12)日経新聞の夕刊。

・・・最近、夕刊を購読しない人も増えているようですが、
 夕刊にも学びに繋がる知識が満載です。
 おっと、新聞を購読しない人も多いようですが、
 昭和世代の私は、今のところ紙媒体は欠かせませぬ。


さて、本題です。

日経の夕刊「くらしナビ」紙面には、
「令和なコトバ」というコラムが連載されています。

先日は「チンゲンサイ」がテーマでした。

ビジネス用語として昔から定着している「報連相」に加えて、
「チンゲンサイ」や、「オヒタシ」、さらには「コマツナ」という略語があるというのです。

要約すると・・・。

・「報連相」
 ご存知、報告、連絡、相談の略で、ビジネスパーソン必須のビジネス用語です。

・「チンゲンサイ」とは、「チン=沈黙する」、「ゲン=限界まで言わない」、
 「サイ=最後まで我慢」を意味し、「ほうれんそう」の反対のような状態、
  と説明してあります。
  ちょっと気になったのでnetで調べてみました。
  いわく、部下が『ちんげんさい』にならないように常に気を配ることが大事とのこと。
  部下の「沈黙する、限界まで言わない、最後まで我慢」という状態に気づいたら
  要注意ということです。退職の危機状態といえるでしょう。観察大事ですね。

・「おひたし」とは、このブログでも何度もアップしています。
  いわく部下から「報連相」されたら、「おひたし」で返す、というもの。
  「お=怒らないで」、「ひ=否定せず」、「た=助けの手を差し伸べて」、「し=指示する」。
  確かに、良い得て妙ですね。

・「コマツナ」とは、「こま=困ったら」、「つ=使える人に」、「な=投げる」という意味。
  これは、部下指導に使えます。
  最近は責任感の強い若手社員も増えていて、ついつい自分で抱え込んでしまう場合もあるでしょう。
  自分でなんとかしないといけないと思い込み、
  その結果、期限までに間に合わなかったり、ストレスを抱え込んでしますケースも多いでしょう。
  上司は部下を見定めて、責任感が強い部下にはこの「コマツナ」を伝えること。
  そして、部下の苦手分野は、それを得意とするメンバーを見定めて、
  「これは、○○さんに相談してみるといいよ」などと伝えておくといいでしょう。

いやあ、いろんなビジネス用語、ビジネス略語があるものですね。
どれも良い得て妙です。
覚えておいてもいいでしょう。

繰り返しますが「オヒタシ」していますか?
「チンゲンサイ」状態の部下、いませんか?

そして、同僚や後輩の困りごとを快く助けられる、フォローできる職場の雰囲気、
連携、協力体制、ありますか?


posted by suzumura at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | コミュニケーション

2025年05月14日

とうとう日産さんが


昨日すでに、テレビやnetで報道されました。

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日産自動車の合理化(再建)の記者会見です。

なんと(中日新聞によると)、
・2027年までに国内外の7工場閉鎖。
 車両生産工場を17から10に統廃。
・27年度にかけて国内外2万人の人材を減らす。
ほかにも、世界(中国を除く)の生産能力の減少。

思い起こせば、あのホンダや三菱との統合発表と白紙撤回。
厳しい経営状況だったのですねえ。

社長の「イヴァン・エスピノー氏」は、
「いま手を打たないと問題は悪化するだけだ」と。

昔は人気の車造っていたのにねえ。

私も、その昔「オースター」と「ブルーバード」に乗っていました。

それにしても、国内の工場で働く従業員の人たち、関係する業者さんたち、大変ですねえ。
いや、前々から気づいていたかもしれません。
「やばい」と。

いまなら、人手不足な状況もあり転職もうまくいくかもしれません。

CMで「やっちゃえ、日産!!」と、高らかに放映されているのに。

自動車業界は、トランプショックもあり、今、厳しい状況です。
ホンダも、7割の減益予想を発表しました。
トヨタも厳しいようです。

何とか、乗り越えてほしいものです。

それにしても、世の中が激変している今、明日は我が身、かもしれません。



posted by suzumura at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日の新聞

2025年05月11日

セルフコーチング「この一週間をふりかえって」


ゴールデンウィークはあっという間に過ぎ、5月も中盤です。

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日曜日は、恒例「この一週間をふりかえって」でいきます。

1.うまくいったことは何ですか?
2.うまくいった理由は何だと思いますか?
3.ではうまくいかなかったことは何でしょう?
4.うまくいかなかった原因は何だと思いますか?
5.次回うまくいくようにするためにはどうしたらいいでしょう?

私的には、結構がんばりました。
私なりにハードスケジュールでした。
なので、昨日の土曜日、今日の日曜日は、まさに「使い物にならない」状態。
なにもしたくありません。
ま、そんな日があってもいいかなあ、と。

明日から、心機一転、気持ちを入れ替えてがんばりましょう。




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2025年05月10日

今週の教訓「理由がある」


今週の教訓「行動には理由がある」


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今週もイロイロありました。

ゴールデンウィークでもあり、
渋滞、逆走、そして飲酒運転による激しい事故もありました。
飲酒運転、なくならないのですねえ。

東京の地下鉄では無差別殺人、
小学校での侵入者による傷害事件。
九州では、お猿さんに子供ちゃんが追われる事案も。
ストーカー殺人事件も、居たたまれません。
田原市のおじいちゃんおばあちゃんの殺人事件。
中日新聞は、すでに朝刊で孫の関与を伝えていました。
また、ローマ法王には、アメリカ出身者が選ばれたとか。
トランプ氏の動きが影響していると、誰もが思うでしょうねえ。

イロイロありました。
そこで、思うのです。

それぞれの行動には、必ず理由があると。
これが今週の教訓です。

「行動には理由がある」

その理由を明確にすることで、その行動の背景がわかってくる。
すると、理解できたり、共感できたりして、
打つ手も明確になってくる。
ビジネスシーンでも、まったく同様ですね。

多発する遅刻、やる気のなさ、無関心や無気力な態度、激しい反発などなど…。

マネジャーとしては、部下のそんな行動や態度を見ながら、
ダメ、使えないと烙印を押す前に、
その背景にある理由を把握することが大事でしょう。
たとえば、面談して耳を傾ける。
部下と、腹を割って話し合う機会が重要になってきています。

理由や背景が分かれば、手を打つことができるでしょう。
上司は、部下の行動について「そこには理由がある」と、
認識していることが必要だと思います。

おっと、ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも。
配偶者、子供、両親・・・。
理由があり、その理由を理解、共有することで、道が開ける
のではないでしょうか。


posted by suzumura at 17:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 教訓

2025年05月09日

褒めて伸ばす


褒めて伸ばす


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先日、若い女性から
「ありがとうございます。私、褒められて伸びるタイプなんで・・・」
と笑顔で言われました。

その女性は、ほぼ1年間の育児休業のあと、パートタイムで働き始め、
最近はフルタイムに近い働き方をしています。
育児、家事、仕事をこなしている姿に、「がんばっているねえ」と声をかけたところ、
このような返事があったのでした。

「褒めて伸ばす」。

ここ数年、注目されている概念ですね。

Netによると「褒めて伸ばす」とは、
「主に子供を育てる際に、悪い振る舞いを叱ることより良い振る舞いを褒める方を重視すること。
叱られて物事に消極的な子供に育つよりも、褒められて積極的な子供に育つことを
期待してなどの行為である」

子育てにおいて「褒めて伸ばす」が効果的だという概念が主流になってきたようです。
・・・そのため、社会人になってからの弊害も指摘されていますが。

それはともかく、子供ばかりでなく、働く私たちも「褒められて伸びる」タイプの人、
多いのではないでしょうか。

私自身も、いまでも、褒められたら嬉しいです。

講師での私は、「講義が役に立った」、「わかりやすかった」、
「目からうろこだった」なんて言われると、心から「やったーー!」と嬉しいものです。

誰しも褒められたら嬉しいし、モチベーションも上がるというものです。
おっと、一部で、褒められても嬉しくないという人もいますが。
でも、嫌な気分にはならないはず。

褒め方もイロイロですが、細かなことは別の機会に。

ということで、あなたは最近、部下を褒めていますか? 
しっかり観察して認めていますか? 
部下ばかりでなく、同僚、取引先、上司、そして配偶者や子供たちのこと、褒めていますか?

相手を褒めること、認めることは、社会生活の中で必須であると
あらためて気づく今日この頃です。


褒めるには、相手に関心をもって見守る必要もありますから。

posted by suzumura at 21:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 働きやすい職場づくり

2025年05月08日

GWセルフコーチング「あなたへのアドバイス」


GWセルフコーチング「あなたがアドバイスをするとしたら?」


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ゴールデンウィーク明け、2日目です。

が、まだまだ慣らし運転の方もおられるでしょう。

ということで、今日もシンプルなセルフコーチングでいきます。

テーマは
「今のあなたに、あなたがアドバイスするとしたら?」

これも定番ですね。

自分が自分にアドバイスするという設定なので、しっかりと客観的になれます。
また、自分が示したアドバイスに対し、納得感もあるでしょう。

ぜひ、トライしてみませんか?



posted by suzumura at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2025年05月07日

GWセルフコーチングの続き「今のあなたにとって、大切なことは?」


「今のあなたにとって大切なことは?」


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長いごほうび「ゴールデンウィーク」も、
昨日終わってしまいました。

今日から通常運転?
いやいや「慣らし運転」状態かも。
肉体的に疲れている人が多いとTVで報道されていました。
心理的にも疲れている人も。

そんなこんなで「慣らし運転」の今日は、簡単なセルフコーチングです。

「今の自分にとって大切なこととは?」

ちょっと現実に立ち返って、再確認してみませんか?

続いて「今、自分がやるべきことは?」も考えてみましょう。

ゴールデンウィーク明けで、5月病とか、退職とかの言葉が飛び交っています。
期待していた部下からも、意を決して退職届を出してくるかもしれません・・・。


posted by suzumura at 08:31| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2025年05月06日

GWセルフコーチング「ありたい自分」


長かった?(長いなあと当初は思えた)2025年のゴールデンウィークも今日が最後。
充実したゴールデンウィークでしたか?
得られたことありますか?
ゆっくりできましたか?

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ゴールデンウィーク最後の今日は、幸いにも雨模様。
つまり、ゆっくりと過ごせる、という訳です。
これまでの野放図(?)な日々にさようならをし、
明日からの仕事モードに切り替えるために最適の天候、ですねえ。

ということで今日のセルフコーチングのテーマは「ありたい自分とは?」

ビジネスシーンでも、プライベートでも、
本当はこうありたい、
と思える自分について考えてみませんか?

「実は、もうすこし穏やかにすごしたい」、
「もっと仕事を楽しみたい」、
「部下(配偶者?)に優しくしたい」、
「部下をきちんと叱って育てたい」、
「部下を自然にほめられる上司になりたい」、
「家族との時間をもっと作りたい」   ・・・などなど。

ありたい自分。
本当はこうなりたい、と思う自分とは?。

ゆっくり考えてみませんか?
そして、「そうなるために明日からどうしますか?」。

普通の日常を取り戻す今日にしたいですね。



posted by suzumura at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2025年05月05日

GWセルフコーチング「働く意味」


ゴールデンウィーク「自分の働く意味を確認する」

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子供の日ですね。
素晴らしい晴天です!!
子供たちにとって、ステキな祝日になることでしょう。
大人にとってもね。
明日は雨模様との予報なので、今日は心から楽しめる一日になるでしょう。

今日のセルフコーチングのテーマは「働く意味」。
以前にも複数回アップしました。
今の自分の意味について再度考えてみませんか?

働く意味合いは人によってそれぞれ違います。
もちろん、どれが良くてどれが悪いということはありません。
働く意味の強弱も人によって異なり、
1つだけではなく複合的に重なり合って仕事の価値観となっています。

今日は、自分の働く意味、自分の仕事の価値観をふりかえってみましょう。


■ 働く意味セルフチェック

次の中で「働くことの理由」として、
自分に当てはまると思われるものすべてに「〇」をつけてください。

<経済的理由>
1.今の生活を少しでも豊かにしたい
2.自宅のローン返済までは、働き続けたい
3.子供が社会人になるまでは、働き続けたい
4.年金が支給されるまでは、働き続けたい
5.今後の病気などの治療費として残しておきたい
6.子供に介護の負担をかけたくない
7.老後の蓄えを少しでも多くしたい
8.子供に少しでの資産を残してやりたい
9.孫のために使えるお金を用意したい
10.退職後、豊かに過ごしたい

<仕事上の理由>
1.自分をもっと成長させたい
2.やりたい仕事がまだ残っている
3.成し遂げたいことがある
4.自分の目標を達成したい
5.自分の技術や経験を伝承していきたい
6.責任を果たしたい
7.自分のミッションを成し遂げたい
8.役割をまっとうしたい
9.キャリアをもっと広げたい
10.自分の功績を残したい
11.自分のスキルに磨きをかけたい
12.退職後のために必要なスキルを身につけたい
13.自分の能力を証明したい
14.今まで働くことができた会社に恩を返したい
15.働くこと自体が楽しい
16.仕事以外、何もすることがない

<他人との関係性>
1.社会とつながっていたい
2.仲間を作りたい
3.仲間とともに仕事したい
4.仕事の喜びを仲間とともに分かち合いたい
5.みんなの役に立ちたい
6.みんなから頼りにされたい
7.みんなから敬われたい
8.みんなから慕われたい
9.家庭にいたくない


■ 3つに絞る

「〇」の中から、特に自分にとって大切だと思えること、3個程度を挙げてください。
それがあなたの今の「働く意味、働くことの価値観」といえます。

■ 解 説
繰り返しますが、どの価値観が良いとか悪いというものではありません。
どのような価値観であれ、
その意味がその人にとって大切であればあるほど働く土台となり、
その人の働き続ける上での強さとなります。

逆に価値観がわからず働く意味を感じられなければ、
その人の働く意欲は非常に脆弱になってしまうでしょう。

働くことに強い意味を持たないまま働き続ければ、
難しい問題を避けてしまったり、
不平不満を口に出したり、
無責任な言動をとってしまう原因にもなるでしょう。

仕事の意味づけがしっかりとできていれば、
一時的に不安や悲しみを抱えながらでも、肯定的に仕事に取り組むことができます。

他にも「人生の意味づけ」や「家庭の意味づけ」などがしっかりしていれば、
精神的な健康に比例していくでしょう。

仕事を通して、あるいはその職場から「何を得たいか」「何を大切にしたいのか」
を踏み込んで考えることも大切です。


■ 総括質問

あなたは今後、仕事を通して、あるいは自分の職場から「何を得たい」と思っていますか?
そしてそのために「何を大切にしたい」と思いますか?


■ おわりに

人生100年時代といわれて久しくなりました。
定年延長も続き、70歳まで働き続ける時代の到来です。
いや、70歳まで、さらには75歳まで働き続けなければならない時代、
ともいえるでしょう。

転職、独立、副業などを含め、多様な働き方が提唱され、世の中に受け入れられています。
すでにチャレンジしておられる方もいらっしゃるでしょう。

一方、働き方について、今、迷っていたり、わからないという場合は、
ここで、自分にとっての働く意味合いを明確にすることも必要でしょう。

ちなみに、働く意味は、一生を通じて変わらず同じ場合もあれば、
自分を取り巻く環境によって変化していく場合もあります。

いずれにしても、前向きに、イキイキと働き続けたいものですね。




posted by suzumura at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2025年05月04日

日曜セルフコーチング「この一週間をふりかえって」


ゴールデンウィーク後半。


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残り、なんと今日を入れて3日間となりました。
やはり、あっという間ですね。
で、「残り3日しかない」と考えるか、
「残り3日間もある!」とポジティブに考えるか>
あなたはどちら?
どちらの方が、自分にとってぷらす?

さて、
そんな今日、日曜日は、恒例「この一週間をふりかえって」でいきます。

1.うまくいったことは何ですか?
2.うまくいった理由は何だと思いますか?
3.ではうまくいかなかったことは何でしょう?
4.うまくいかなかった原因は何だと思いますか?
5.次回うまくいくようにするためにはどうしたらいいでしょう?
6.今日を入れて、残り3日間のゴールデンウィーク、
有意義に過ごすために、何をしますか?

残りの休日も有意義にすごしたいですね。


posted by suzumura at 08:18| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング

2025年05月03日

今週の教訓「明日は我が身」


土曜日です。
ゴールデンウィークの後半で、セルフコーチングの日々ですが、
土曜日は、教訓の日です。

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今週もイロイロありました。
ゴールデンウィークということで、行楽地は満員。
外国の方も多く、あちらこちらで問題も発しているようですね。
その昔、安倍首相が外国人観光客誘致を推進していた記憶が。
今のような状況になると、そろそろ手を打つべきかも。
気温の変化も激しく、体調管理が大変です。
そして、世の中の主なニュースは、米国トランプ大統領の一挙手一投足。
なんせ、朝令暮改どころか、一寸先は闇状態ですので。
どうなることやら。

そんな中、私が気になったのが、あちらこちらで破損する水道管。
埼玉では、ご遺体が見つかってよかったですね。
京都では、大変でした。

いずれも、老朽化が全国であるようです。
そこで、今週の教訓は「明日は我が身かも」。
私が通っている道で、陥没事故などが発生する可能性は無きにしも非ず。

加えて、激増する「逆走」。
少し前、高速道路で降りる場所を間違えたことがあります。
料金所に差し掛かった時、間違えたことに気づいたのですが、
はてさて、これからどうするか?
つい、
戻りたくなりました。
が、ありがたいことに、カーナビ君が、う回路を教えてくれました。
・・・結構細い道を、ハラハラしながら迂回しましたが・・・

逆走も、気をつけなければなりませんね。
・・・カーナビ君も少しわかんないことがありますから・・・





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2025年05月02日

2種類の幸せ「ヘドニアとユーダイモニア」


2種類の幸せ「ヘドニアとユーダイモニア」


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ゴールデンウィークも後半。
このブログでは連休時は、「セルフコーチング」を続けています。
余裕のある時間を生かして、今のご自分をふりかえる機会となれば幸せです。
そんな中、少し前にアップした「2種類の幸せ」を思い出しました。
これも、自分の日常をふりかえるために参考になるのではないでしょうか。
セルフコーチングもどきですが・・・
・・・少々長いですが、ご容赦くださいね。


■「ヘドニア」と「ユーダイモニア」

古代ギリシャのアリストテレスの頃から幸せについての哲学は存在していたといいます。
アリストテレスは「人生の最終目的は幸せ以外にありえない」と断言しました。

そして、幸せについて、快楽(ヘドニア)とユーダイモニアの二つに分類しました。

一時的な楽しい気分を味わう快楽に対して、
人間に特有な理性の機能を善く働かせ、自分の能力をフルに活かした人生を送ることを
ユーダイモニアと呼びました。
自分を発達(成長)させていくことや、自己を超えたものに貢献するときに、
ユーダイモニア的幸福を感じるということです。

・「ヘドニア」は快楽主義とも訳されます。
快楽というと退廃的なニュアンスを感じるかもしれませんが、
そうではなく、五感で快を感じることに関連した、
美味しい、美しい、嬉しい、楽しいといったような幸せを含みます。
ただし、この幸せは短期的で長続きしないと言われています。

・「ユーダイモニア」は幸福主義とも訳されます。
何か人生にとって意義のあることを行なって生きがいを感じるような長期的な幸せです。
利他心や社会貢献もここに含まれます。
どちらかというとヘドニアよりも真面目に生きることにつながった幸せであるように
思えるかもしれません。

ではどちらが幸せのために重要なのでしょうか。

ヘドニアだけだと、短期的な快楽だけを追求してしまいそうです。
そもそも長続きしない幸せですから、ヘドニアを求め続けないと幸せになれない感じがします。

しかし、ユーダイモニアだけだと、今を楽しみ足りない感じがします。
意義のあることのため、生きがいのため、社会貢献のために今を犠牲にしてしまっては、
幸せとは言えない場合もあります。

従って、両者をバランスよく持っていることが幸せであると言われています。
あるいは、ユーダイモニアだけであっても、それをいまここで楽しんでいれば幸せで、
楽しんでいるというならなら、そこにはすでにヘドニアの要素が含まれているという
ことになります。

■「ヘドニア」と「ユーダイモニア」を詳しくみていこう

◎ヘドニア「快楽の幸せ」の特徴
•五感を通して得られることが多い
•ポジティブ感情が高まり、ネガティブ感情が減る
•日常生活の中で得やすい
•比較的短い時間しか続かない
例えば以下のようなことで感じられる、心地よい幸せです。
•おいしいものを食べる
•ゆっくり入浴する
•友人と楽しくおしゃべりする

◎ユーダイモニア(生きがいの幸せ)の特徴
•意義あることに打ち込むことで感じられる
•苦労や困難を伴うこともある
•一定期間打ち込むことで感じられやすい
•比較的長い時間続く


■ヘドニアとユーダイモニアは両方必要
ヘドニア=快楽の幸せ、と聞くとあまり良い印象は持たないかもしれません。
しかし、ヘドニアとユーダイモニアは、どちらが良いとか悪いとかいうことはなく、
人生にはどちらも必要です。

どちらをより指向するかは人によって異なり、
最適なバランスも人によって違うとされています。

ユーダイモニア=生きがいを追求すると、途中には困難があったり、
苦難を伴うこともあります。
そんな時、ヘドニア的な幸せは、疲れ切った心身を癒し、再び意欲的に取り組み、
困難に打ち勝つ力を与えてくれるのです。


■ ヘドニアとユーダイモニアの落とし穴

人はともすればヘドニアをより強く求めてしまいがちです。
でも、ヘドニアには落とし穴があるので注意が必要です。

気分が上がる楽しいことをしたり、欲しいものを手に入れたりといったことで得られる幸福は、
多くの場合、長くは続きません。
始めのうちは楽しく心地よく感じても、「快楽順応」によって間もなく慣れてしまい、
より大きな刺激を求めてしまいがちです。

人は次々に快楽を求めてしまいますが、
それはランニングマシンの上を走り続けるのと同じことで、
決してゴールにはたどり着くことはなく、きりがないのです。

快楽順応に陥らないようにするためには、
ヘドニア的幸福はそれと意識して心から味わうようにして、
常に感謝の気持ちを忘れないようにすることが大切です。

例えば以下のようなものは、人の脳の快楽中枢をダイレクトに刺激し、
簡単に快楽を感じさせます。

甘いもの、スナック菓子、酒、タバコ、ギャンブル、スマホ、SNS麻薬、オンラインゲーム、薬物

しかし、これらには依存性があります。
日常生活に支障のない範囲で楽しむ分には良いですが(麻薬や薬物は絶対だめです)、
これらがないと落ち着かないといった状態になったり、
依存症に発展してしまうと、人生が大きく狂います。
幸福どころではなくなってしまうので、十分に注意しましょう。

■「やりがい搾取」につながるユーダイモニアに注意!

数年前に注目された「やりがい搾取」。
「やりがい搾取」とは、従業員に対して「やりがい」や「自己実現」を強く意識させて、
低賃金で長時間働かせるなど、
相応の報酬を払わずにサービス残業や低賃金という形で搾取することを指します。
注意が必要ですね。


■ 自分のヘドニア、ユーダイモニアは?

ここまで、あれこれと説明してきました。
ここでご自身の「ヘドニア」と「ユーダイモニア」を確認してみましょう。

マトリックス図にして書き出してみると、俯瞰できます。
縦軸の上部が「ユーダイモニア」、下部が「ヘドニア」。
横軸の右端が「動的(元気な幸せ)」、左端が「性的(静かな幸せ)。
この4象限に書き出して、今の自分を分析してみるといいでしょう。

そして、やる気が出ないとき、幸せを忘れそうになったとき、
この表を見て、今の自分の気が向くものをちょっとだけやってみるといいでしょう。

きっと、幸せはあなたの元に戻ってきてくれることでしょう。
表を見直すだけでも刺激になったり、元気が取り戻せるでしょう。


■ おわりに

あなたは、日々の幸せを楽しんでいるでしょうか。
ヘドニア型の、五感で感じる幸せを日々感じて生きているでしょうか。
あなたは、生きがい・やりがい・働きがいを感じる、
充実した人生を送っているでしょうか。
世の中のために役に立つ喜びを感じているでしょうか。
ユーダイモニア型の幸せのことです。

また、欧米型の幸福観は、何か刺激的な出来事が起きることを求める傾向がある
動的な幸せ観であるのに対し、
日本や東洋の幸せは、静かで穏やかな時の流れを楽しむ静的な幸せを求める傾向がある
とも言われています。

あなたは、動的な幸せと、静的な幸せと、どちらを求める傾向があるでしょうか。
こちらも優劣はありませんが、自分はどんな時に幸せなのか、把握しておくといいでしすね。


posted by suzumura at 17:32| Comment(0) | TrackBack(0) | セルフコーチング